• 2022年8月7日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き18章18節~22節】(新約聖書p.272下段左側)
    18:18 パウロは、なおしばらく滞在してから、兄弟たちに別れを告げて、シリアへ向けて船で出発した。プリスキラとアキラも同行した。パウロは誓願を立てていたので、ケンクレアで髪を剃った。
    18:19 彼らがエペソに着くと、パウロは二人を残し、自分だけ会堂に入って、ユダヤ人たちと論じ合った。
    18:20 人々は、もっと長くとどまるように頼んだが、パウロは聞き入れず、
    18:21「神のみ心なら、またあなたがたの所に戻って来ます」と言って別れを告げ、エペソから船出した。
    18:22 それからカイサリアに上陸してエルサレムに上り、教会にあいさつしてからアンティオキアに下って行った。

    ◎メッセージ【エペソ伝道とアンティオキアへの帰還】
    《パウロは、コリントに一年半滞在し、ローマ総督ガリオの裁判を受けた後、プリスキラとアキラを伴って、船でシリアに移動する為に、コリントの港ケンクレアに行きました。
     なぜなら、プリスキラとアキラは、アジヤ州第一の都市であったエペソに、天幕造りの支店を構える為に、パウロと同行したのです。実は、これも主のご計画の一部であって、この後、二人によって、エペソ教会の基礎が築かれることになって行きます。
     さて、航海は無事に守られて、エペソに到着します。ここで、パウロはプリスキラとアキラ夫婦と別れることになります。ルカは、「パウロは二人を残し、自分だけ会堂に入って、ユダヤ人たちと論じ合った」と書き記していますが、短期間であっても、エペソにおいて、救われる人々が備えられていたことがわかります。しかし、パウロは先を急いでいました。それは、ナジル人としての誓願が聞き届けられたゆえ、エルサレムにおいて、捧げ物をしなければならなかったからです。パウロは彼らに言います。
    『「神のみ心なら、またあなたがたの所に戻って来ます」』と。そして、それまでは、同労者であるプリスキラとアキラ夫婦が、彼らの霊的な世話をすることになるのです。この言葉は、まさに預言であり、第三次伝道旅行において実現します。
     さて、パウロは、プリスキラとアキラ夫婦をエペソに残し、船でカイサリアに向かいます。そして、エルサレムにおいて民数記に書かれてある通り、「ナジル人への誓願」の捧げ物をします。それから、エルサレム教会へのあいさつと報告を終え、アンティオキアに戻って行きます。そこには、バルナバやシメオン、クレネ人ルキオやマナエンなどの同労者がいたからです。おそらく、シラスやテモテも戻っていたと思われます。
     私たちには、戻る場所があります。そこには、主イエス様にある気心知れた兄弟姉妹がいるからです。もちろん私たちの本当の住まいは、この世ではありません。主が用意して下さっておられる「天の御国」です。しかし、そこに凱旋するまでは、主が建てられた教会こそが、「御国」のひな形なのです。そこでは、共に悲しみ、共に泣き、そして共に喜び、共に笑いあえる仲間がいるのです。それが教会です。
     パウロは、アンティオキア教会に帰還しますと、しばらく、心と体を休めると共に、次の働きに備えて、主の御心を熱心に祈り求めたに違いありません。パウロのように、私たちにも、戻る所が、帰る所があるのです。そして、そこから再び遣わされて行くことになります。教会とは、本来そのような場所なのです。》

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