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2025年12月7日礼拝メッセージの概要
※本日の聖書箇所「ルカの福音書11章45節～54節」(新約p.140上段右側)
11:45 すると、律法の専門家の一人がイエスに言った。「先生。そのようなことを言われるなら、私たちまで侮辱することになります。」
11:46 しかし、イエスは言われた。「おまえたちもわざわいだ。律法の専門家たち。人々には負いきれない荷物を負わせるが、自分は、その荷物に指一本触れようとはしない。
11:47 わざわいだ。おまえたちは預言者たちの墓を建てているが、彼らを殺したのは、おまえたちの先祖だ。
11:48 こうして、おまえたちは先祖がしたことの証人となり、同意しているのだ。彼らが預言者たちを殺し、おまえたちが墓を建てているのだから。
11:49 だから、神の知恵もこう言ったのだ。『私は預言者たちや使徒たちを彼らに遣わすが、彼らは、そのうちのある者たちを殺し、ある者たちを迫害する。
11:50 それは、世界の基が据えられたときから流されてきた、すべての預言者の血の責任を、この時代が問われるためである。
11:51 アベルの血から、祭壇と神の家の間で殺されたザカリヤの血に至るまで。』そうだ。私はおまえたちに言う。この時代はその責任を問われる。
11:52 わざわいだ、律法の専門家たち。おまえたちは知識の鍵を取り上げて、自分は入らず、入ろうとする人々を妨げたのだ。」
11:53 イエスがそこを出て行かれると、律法学者たち、パリサイ人たちはイエスに対して激しい敵意を抱き、多くのことについてしつこく質問攻めを始めた。
11:54 彼らは、イエスの口から出ることに、言いがかりをつけようと狙っていたのである。◎メッセージ【災いとならない為に】
《主イエスは、あるパリサイ人に食事を誘われました。食卓には多くのパリサイ人たちと律法学者がいたのです。パリサイ人とは、厳格に｢昔の人の言い伝え｣を守っていると言われた、パリサイ派の律法学者です。その他に祭司たちが所属するサドカイ派に属するサドカイ人がいます。
よって、ここで発言した「律法の専門家｣とは、パリサイ派以外の律法学者であることが考えられます。
「先生。そのようなことを言われるなら、私たちまで侮辱することになります。」
パリサイ派の律法学者たちが忠実に守っているものを否定することは、自分たちを否定することだと思ったからです。
「おまえたちもわざわいだ。律法の専門家たち。人々には負いきれない荷物を負わせるが、自分は、その荷物に指一本触れようとはしない。」
もし、｢昔の人の言い伝え｣が正しい解釈であれば問題ないのですが、勝手に付け加えた人間の規則ですから、これを守るということは大変なことです。また、それを守っていれば救われるというのが、彼らの教えの中心でしたから、それは｢重い荷物を人々に課している｣ことの他なりません。
そして、なんと、自分たちはその規則の抜け道を作って、うまく逃れていたのです。また、彼らが本当にそれを守れば救われると信じていたとすれば、自分も本気で守ったでしょうし、また、人々が守れるように手を貸してあげたはずです。しかし、彼らは、人々に指一本も貸そうとはしなかったのです。
まさしく、「人々には負いきれない荷物を負わせるが、自分は、その荷物に指一本触れようとはしない｣のです。要するに、一般の人々を｢昔の人の言い伝え｣によって、コントロールしていたわけです。
『「すべて疲れた人、重荷を負っている人は私のもとに来なさい。私があなたがたを休ませてあげます。」』と、主イエスは言われました。主が言われる｢重荷｣とは、まさに、彼らが背負わせた物を指しています。これは、一般の人々に取っては｢災い｣の何ものでもないのです。
私たちはどうでしょうか。教会内において、このような災いになっていないでしょうか。得てして、教会では、熱心に信仰生活を送っている人が、あまり熱心ではない人を裁いたりしないでしょうか。
また、主イエスはここで、ゼカリヤ(ザカリヤ)について話されます。エルサレムにおいて、7歳にて、ヨアシュ王は即位しました。
大祭司エホヤダが、女王アタルヤから、その命を守り、王として育てたのです。しかし、エホヤダの死後、ヨアシュ王は、主から離れ、アシェラ像と偶像に仕えるようになります。
この時、罪を悔い改める為に遣わされたのが、恩人であるエホダヤの子ゼカリヤなのです。しかし、ヨアシュ王は、恩人の息子ゼカリヤを主の宮の庭で打ち殺します。この後、ヨアシュ王には、主の裁きが下されることになります。主イエスは言われます。
「そうだ。私はおまえたちに言う。この時代はその責任を問われる。」と。これは預言です。これが成就するのは、この時点から40数年後のことになります。
この当時のパリサイ人たちと律法学者たちは、まさに主イエスにとって、そしてユダヤ人にとって、災いの何者でもなかったわけです。》
