◇◆◇日々のみ言葉
2025年12月10日(水)
◎聖書箇所【ガラテヤ人への手紙1章15節~17節】
1:15 けれども、生まれたときから私を選び分け、恵みをもって召して下さった方が、
1:16 異邦人の間に御子を宣べ伝えさせるために、御子を私のうちに啓示することをよしとされたとき、私はすぐに、人には相談せず、
1:17 先輩の使徒たちに会うためにエルサレムにも上らず、アラビヤに出て行き、またダマスコに戻りました。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載いたします。
『1:15 ところが、その時、母の胎内に私がいた時から、私を救いに選んでいて下さった神が。驚きべき恵みによって、私を救って下さるために、
1:16 キリストを私に示して下さった。そして、私に対して、ユダヤ人以外の人たちに、この救いの福音を宣べ伝える使命を与えられた。私はその時、だれにも相談せず、
1:17 また先輩の使徒たちに会うためにエルサレムへも行かず、一人アラビヤの荒野へ行き、そこで心の整理をして、またダマスコへ帰って来た。』
実は、ここに書かれている内容は、使徒の働きとは異なっています。使徒の働きでは、
『サウロは数日の間、ダマスコの弟子たちと共にいた。そしてただちに、諸会堂で、イエスは神の子であると宣べ伝え始めた。
これを聞いた人々はみな、驚いてこう言った。「この人はエルサレムで、この御名を呼ぶ者たちを滅ぼした者ではありませんか。ここへやって来たのも、彼らを縛って、祭司長たちのところへ引いて行くためではないのですか。」
しかしサウロはますます力を増し、イエスがキリストであることを証明して、ダマスコに住むユダヤ人たちをうろたえさせた。
多くの日数がたって後、ユダヤ人たちはサウロを殺す相談をしたが、その陰謀はサウロに知られてしまった。彼らはサウロを殺してしまおうと、昼も夜も町の門を全部見張っていた。
そこで、彼の弟子たちは、夜中に彼をかごに乗せ、町の城壁伝いにつり降ろした。サウロはエルサレムに着いて、弟子たちの仲間にはいろうと試みたが、みなは彼を弟子だとは信じないで、恐れていた。
ところが、バルナバは彼を引き受けて、使徒たちの所へ連れて行き、彼がダマスコに行く途中で主を見た様子や、主が彼に向かって語られたこと、また彼がダマスコでイエスの御名を大胆に宣べた様子などを彼らに説明した。
それからサウロは、エルサレムで弟子たちと共にいて自由に出はいりし、主の御名によって大胆に語った。(使徒9:19 ~9:28)』となっているからです。
よって、ガラテヤ人への手紙に書かれた内容は、使徒の働きの「多くの日数がたって後」の間の出来事である可能性が非常に高いかと思われます。
また、「一人アラビヤの荒野へ行き、そこで心の整理をして」、となっていますが、伝承では、サウロは、その頃にも存在していたと伝えられている、荒野の修道院に行き、旧約聖書を徹底的に調べ直したと言われています。
もしかしたら、死海文書の場所がそうかも知れません。》