• 2025年12月14日礼拝メッセージの概要

    ※本日の聖書箇所「ルカの福音書12章1節~3節」(新約p.140下段右側)
    12:1 そうしているうちに、数えきれないほどの群衆が集まって来て、足を踏み合うほどになった。イエスはまず弟子たちに話し始められた。「パリサイ人のパン種、すなわち偽善には気をつけなさい。
    12:2 おおわれているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずにすむものはありません。
    12:3 ですから、あなたがたが暗闇で言ったことが、みな明るみで聞かれ、奥の部屋で耳にささやいたことが、屋上で言い広められるのです。

    ◎メッセージ【パリサイ人のパン種】
    《主イエスと十二弟子たちはパリサイ人の家を後にしました。すると、数えきれないほどの群衆が集まって来たのです。しかし、主は、群衆ではなく、弟子たちに語り始めました、
    実は、この話は、二回目となります。その時には、パリサイ人だけでなく、サドカイ人たちのパン種についても、主は注意するようにと言われました。ここで弟子たちは、主が言われた「パン種」とは、パリサイ人やサドカイ人の教えであることが分かることになります。
    しかも、主は、パリサイ人のパン種とは、「偽善」であることを明確にしています。本来、この単語は「ペルソナ」と言う言葉で、役者が顔につける仮面を表わしていました。しかし、主イエスの時代においては、悪い意味の方が強く、「偽善」として用いられるようになったのです。パリサイ人たちは、先祖の言い伝えをすべて守っていると主張しますが、実は彼らだけの抜け道があって、多くのことを守る必要はなかったのです。まさに、正体を隠す「仮面(ペルソナ)」であったわけです。
    「おおわれているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずにすむものはありません。」
    「おおわれているもの」とは、キリスト教の奥義であり、「隠されているもの」とは、キリスト教の真理を指しています。
    つまり、主イエスが、弟子たちに教え、あるいは見せたもので、主が黙っているように命じられたことを指します。その一つが、ヘルモン山麓にあるピリポ・カイザリヤにおいて、シモン・ペテロが、主イエスを「キリスト告白」したことです。
    「ですから、あなたがたが暗闇で言ったことが、みな明るみで聞かれ、奥の部屋で耳にささやいたことが、屋上で言い広められるのです。」
    現代訳は、
    「ですから、私が内輪の弟子にだけ伝授した奥義を、今こそ公然と言い広め、伝道しなさい。」となっており、これは預言であって、十字架と復活、そして昇天と聖霊降臨を経てからのことになります。それゆえに、「屋上で言い広められる」ことになるわけです。
    さて、パリサイ人のパン種とは、偽善です。偽善とは、相手を裁くことです。私たちは、自分のことを差し置いて、すぐに人を裁いてしまう者なのです。そこには、自分だけが正しいと言う自負があるからです。何度も言います。正しいお方は、主イエス様だけなのです。
    私たちは、間違いを犯す者ですし、失敗する者なのです。自分が正しいと思っている偽善者は、人の言うこと、人の話を聞こうとはしません。それゆえに、主イエスの言葉を拒否したのです。私たちは、そうあってはなりません。人の意見に、素直に耳を傾けるべきです。 そして、助け主なるお方、聖霊様と共に、その言葉を吟味するのです。聖霊様は必ず、聖書を通して答えを教えて下さり、そして道を示して下さるのです。》

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