◇◆◇日々のみ言葉
2016年9月5日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書1章36節】
1:36「ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。不妊の女と言われていた人なのに、今はもう六か月です。」
◎ショートメッセージ
《御使いガブリエルの語る言葉に、
ヨセフの婚約者マリヤは、
「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」と答えました。これは、自分が「メシヤ」となる男の子の母になるとしたら、父親は誰なのでしょう、と言う疑問であったのです。
すると御使いガブリエルは、
「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。」と答え、父親はヨセフではなく、神様ご自身であることをはっきりと教えたのです。
まさしく、預言通りに、救い主は、処女から生まれると言うことなのです。
「処女降誕」と言う、私たちには思いもつかない、また考えられない方法と奇蹟によって、男の子が誕生するのです。しかもその男の子の名前は、「イエス」です。
こんなことをいったい誰が信じることが出来るのでしょうか。マリヤ自身、信じることが出来ないことは、一目瞭然でした。
そこへ、御使いガブリエルは、マリヤに「知恵の言葉」を語ります。それが本日の聖書箇所となります。
「ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。不妊の女と言われていた人なのに、今はもう六か月です。」
マリヤはこの事実を知りません。彼女は、ガブリエルから初めて、このことを聞かされたのです。
「ご覧なさい。」と言う言葉は、「見に行って来なさい。」と言う意味でもあるのです。
「あなたの親類のエリサベツ」と、ガブリエルが言っていることから、マリヤとエリサベツ、そしてエリサベツの夫である祭司ザカリヤとも、マリヤは顔見知りであることが伺えます。
おそらくマリヤの母アンナの血筋ではないでしょうか。なぜならエリサベツは、アロンの血筋の者だったからです。ルカは、マリヤの父エリ(ヨアキム)の系図を、その福音書に掲載しています。父方の系図では、アロンではなくダビデにつながっています。
またエリサベツは「不妊の女」と言われていました。悲しみ傷ついていたのです。すでに年を取っていたそのエリサベツが、男の子を宿していると言うのです。ただ単に子を宿している、と言う訳ではないのです。そして何と、もう六ヵ月目を迎えていると言うのです。
これは、もう行くしかありません。御使いの語ったことが真実かどうか、確かめに行くしか選択肢はないのです。
もし親類のエリサベツが、本当に妊娠していたとしたら、まさしくこれこそが、マリヤの体に起こることになる、大いなる奇蹟と御業への、証しのしるしとなるのです。この後、マリヤは、単身にてユダヤ地方に向かいます。そしてエルサレムを目指すことになるのです。》