• 日々のみ言葉 2016年9月7日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年9月7日(水)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書1章37節~38節】
    1:37 「神にとって不可能なことは一つもありません。」
    1:38 マリヤは言った。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのお言葉どおりこの身になりますように。」こうして御使いは彼女から去って行った。

    ◎ショートメッセージ
    《御使いガブリエルは言いました。
    「神様にとって不可能なことは一つもありません。」と。

     世界にあるもの、見えるものも見えないものも、そのすべてが、創造主なる方によって造られました。

     使徒パウロは、コロサイ人への手紙に、こう書き記しています。

    『御子は、見えない神のかたちであり、造られたすべてのものより先に生まれた方です。なぜなら、万物は御子にあって造られたからです。天にあるもの、地にあるもの、見えるもの、また見えないもの、王座も主権も支配も権威も、すべて御子によって造られたのです。万物は、御子によって造られ、御子のために造られたのです。御子は、万物よりも先に存在し、万物は御子にあって成り立っています。(コロサイ人への手紙1:15~1:17)』

     実は、ここでも新改訳の訳が、誤解を招いてしまうのです。1章15節ですが、「御子は、見えない神のかたちであり、造られたすべてのものより先に生まれた方です。」と訳されています。これは許されるべきではない最大の誤訳です。なぜなら、主イエス様が、「生まれた」ことになっているからです。
     この訳は、主イエス様が神の御子、いや神様ご自身であることを否定しているのです。

     私は、かつてエホバの証人の学生たちと、数ヶ月にわたって勉強会を行なったことがあります。彼らの持っていた「新世界訳聖書」と「新改訳第二版」を読み比べたことがあるのです。
     そしてコロサイ人への手紙にさしかかった時に、この訳の箇所に出くわしたのです。彼らは、イエス様は御使いであり、非創造物であることを主張します。そこへこの訳です。この訳だと彼らの主張していることが正しくなってしまうのです。

     その時には、私はまだ尾山令仁先生の現代訳の存在を知りませんでした。

     現代訳では、
    『1:15 キリストは、私たちの肉眼では見ることができない神の等しい方であり、神がこの世界をお造りになられる前から存在しておられた方である。』と、なっています。

     イエス様は、確かに処女マリヤから生まれた、まことの人間でしたが、同時にまことの神様であり、創造主なるお方です。これが、真理であり真実です。

     さてマリヤは、すべての悪い結果を受け入れて、申し出たのです。
    「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのお言葉どおりこの身になりますように。」

    「受胎告知」は、神様の伝言です。御使いガブリエルは、それを伝えに来ただけなのです。「あなた」とは、御使いではありません。神様ご自身を指しています。

     このマリヤの答えこそ、彼女の信仰の素晴らしさを証明しているのです。マリヤにとっては、確かに喜ばしい伝言なのですが、婚約者ヨセフには、間違いなく喜ばしくない伝言なのです。》

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