• 日々のみ言葉 2016年11月18日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年11月18日(金)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書4章16節】
    4:16それから、イエスはご自分の育ったナザレに行き、いつものとおり安息日に会堂にはいり、朗読しようとして立たれた。

    ◎ショートメッセージ
    《『イエスは御霊の力を帯びてガリラヤに帰られた。すると、その評判が回り一帯に、くまなく広まった。イエスは、彼らの会堂で教え、みなの人にあがめられた。(ルカの福音書4:14~4:15)』

     ヨハネからバプテスマを受けられた後、ヨルダンからガリラヤに戻られたイエス様は、カペナウムにやって来ました。
     そしてそこで宣教を開始されたのです。まず始めにカペナウムのユダヤ人の会堂シナゴークにて教えられ、多くの人々の病をいやされ、また当時、大問題でありました悪霊の問題にも対処され、悪霊を追い出されたのです。

     また、そこで側近となる弟子たちにも出会われました。使徒ヨハネによりますと、この出会いは最初ではなく、おそらく数回目のことであったかと思われます。

     そして、いよいよ故郷ナザレに戻って来られたと言うわけです。この時にお供したのは、シモンとアンデレ、ゼベタイの子ヤコブとヨハネ、そしてナタナエル(バルトロマイ)とピリポの六名であったと思われます。

     この箇所から分かることがあります。それはナザレの会堂において、イエス様は安息日には、毎回朗読する立場にあったと言うことです。
     安息日ですから、当然ナザレ中のユダヤ人たちは、シナゴークに集まり、神様を礼拝しに来ているわけです。もちろんイエス様の四人の弟たちも、そこに出席していたことは間違いありません。(年齢が13歳以下であることはまず無いと思います。)

     当時の集会に女性が出席出来たかどうかは、分かりませんが、エルサレムの神殿に「婦人の庭」と言う所が用意されていることから、女性は、会堂の別な場所において礼拝を守っていた可能性が高いかと思われます。男性でも13歳におけるバル・ミツバを経ていなければ、大人としてはみなされず、もしかしたら父親同伴でなければ、出席できたかどうかは分かりません。

     さてイエス様は、故郷ナザレに戻って来られましたが、この時、ご自分の家にまず最初に顔を出されたかどうかは、聖書には書かれてありません。むしろ直接、安息日にナザレのユダヤ人の会堂に入られた、と解釈する方が自然だと思います。

     そして弟子たちを末席に留まらせて、ご自身はラビが着く席に立たれたのだと思います。そこで会堂管理人から、巻物の聖書が渡されるのです。その日は、イエス様の手元に、イザヤ書が渡されました。

     イエス様は、その巻物の旧約聖書を両手に取って、読み始められたのです。この時、ユダヤ人の会堂シナゴークにいた、イエス様を小さい時から知っていたに違いない、多くの顔見知りの人々は、仰天することになるわけです。
     なぜなら、顔とその姿は、彼らが良く知る以前のイエス様ですが、その言葉と、話された内容、そして権威ある力強い御言葉に、そこに立っているのは、彼らの全く知らない別人のイエス様であったからなのです。》

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