• 日々のみ言葉 2021年1月28日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2021年1月28日(木)

    ◎聖書箇所【マタイの福音書9章23節~25節】
    9:23 イエスはその管理者の家に来られて、笛吹く者たちや騒いでいる群衆を見て、
    9:24 言われた。「あちらに行きなさい。その子は死んだのではない。眠っているのです。」すると、彼らはイエスをあざ笑った。
    9:25 イエスは群衆を外に出してから、うちにおはいりになり、少女の手を取られた。すると少女は起き上がった。

    ◎ショートメッセージ
    《「ヤイロの娘」の生き返りの奇跡の出来事からの学びの続きです。ここでもマタイは、「その管理者」と書き記しています。あえてヤイロの名前を出してはいないのです。

     カペナウムに住む取税人の頭レビが、カペナウムの会堂の管理者を知らないようなことはあるはずもありません。
     レビは生まれつき取税人ではありません。また親の職業をついだわけではありません。かつては、その会堂に自由に入ることが出来たユダヤ人であったと思われます。何らかの理由から、彼と弟ヤコブは取税人になったのです。そしてレビはその頭になったわけです。おそらく何かの大きな挫折が切っ掛けとなったのではないでしょうか。

     マルコの福音書の並行記事では、
    『イエスが、まだ話しておられる時ときに、会堂管理者の家から人がやって来て言った。「あなたのお嬢さんはなくなりました。なぜ、このうえ先生を煩わす事がありましょう。」
     イエスは、その話の言葉をそばで聞いて、会堂管理者に言われた。
    「恐れないで、ただ信じていなさい。」
     そして、ペテロとヤコブとヤコブの兄弟ヨハネのほかは、だれも自分と一緒に行くのをお許しにならなかった。
     彼らはその会堂管理者の家に着いた。イエスは、人々が、取り乱し、大声で泣いたり、わめいたりしているのをご覧になり、中にはいって、彼らにこう言われた。
    「なぜ取り乱して、泣くのですか。子どもは死んだのではない。眠っているのです。」
     人々はイエスをあざ笑った。しかし、イエスはみんなを外に出し、ただその子どもの父と母、それにご自分の供の者たちだけを伴って、子どものいる所へはいって行かれた。
     そして、その子どもの手を取って、「タリタ、クミ。」と言われた。(訳して言えば、「少女よ。あなたに言う。起きなさい。」という意味である。)
     すると、少女はすぐさま起き上がり、歩き始めた。十二歳にもなっていたからである。彼らはたちまち非常な驚きに包まれた。イエスは、このことをだれにも知らせないようにと、きびしくお命じになり、さらに、少女に食事をさせるように言われた。(マルコの福音書5:35~5:43)』と詳細にわたって書き記されています。

     ヨハネ・マルコは、シモン・ペテロの通訳者でありました。なぜならペテロはギリシャ語が話せなかったからです。しかしペテロは、様々な異邦人の町に伝道に行ったのです。その時に同行し、アラム語で語るペテロの説教をギリシャ語に通訳したのがマルコです。マルコはペテロの説教を書き記していたのです。
     よってマルコの福音書に書かれたこの出来事は、まさしくペテロ自身がその目で見た事、聞いた事であって、それゆえリアルに描かれているのです。
     主イエスは、後に使徒のリーダーとなるペテロと、従兄弟であるヤコブとヨハネだけを、この奇跡の場面に同席することを許したのです。明日も同じ箇所からです。》

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