◇◆◇日々のみ言葉
2021年5月22日(土)
◎聖書箇所【マタイの福音書13章24節~30節】
13:24 イエスは、また別のたとえを彼らに示して言われた。「天の御国は、こういう人にたとえることができます。ある人が自分の畑に良い種を蒔いた。
13:25 ところが、人々の眠っている間に、彼の敵が来て麦の中に毒麦を蒔いて行った。
13:26 麦が芽生え、やがて実ったとき、毒麦も現われた。
13:27 それで、その家の主人のしもべたちが来て言った。『ご主人。畑には良い麦を蒔かれたのではありませんか。どうして毒麦が出たのでしょう。』
13:28 主人は言った。『敵のやったことです。』すると、しもべたちは言った。『では、私たちが行ってそれを抜き集めましょうか。』
13:29 だが、主人は言った。『いやいや。毒麦を抜き集めるうちに、麦も一緒に抜き取るかもしれない。
13:30 だから、収穫まで、両方とも育つままにしておきなさい。収穫の時期になったら、私は刈る人たちに、まず、毒麦を集め、焼くために束にしなさい。麦のほうは、集めて私の倉に納めなさい、と言いましょう。』」
◎ショートメッセージ
《続いて、主イエスは、別なたとえを弟子たちに話されました。それは「毒麦のたとえ」とも言われています。
主が言われたこのたとえは、教会内のことなのか、それとも教会外のことなのか、解釈が分かれることになります。しかし、13章38節において、主は、「畑はこの世界のこと」と言われていますので、この世には、「麦」と「毒麦」が生えると言うことになります。
そして「麦」とは、御国に属する人たちのことであって、また「毒麦」とは、反キリストすなわち悪魔に属する人たちのことを表わしています。
「畑」と「農夫」の事も、そして「麦(小麦)」と「毒麦」の事も、当時のユダヤでは、みな良く知っている事でした。
「毒麦」と言うのは、ジザニアと言う毒草で、その葉も茎も小麦と良く似ていて、食用に適しないもので、これを間違えて食べますと、めまいを起こすのです。
しかし、穂が出るようになれば、この毒草と小麦を容易に区別することが出来るのです。
「畑」とは、この世界のことです。そして種を蒔いた「ある人」とは、主イエスご自身のことです。そして「種」とは、「福音」であり「神のみ言葉」です。
良い種は、やがて芽を出して、成長して行き、実を結びます。そしてそれは御国の子らとなって行きます。
しかし、敵である悪魔も悪い種を蒔いて、主イエスの収穫を何としても阻もうとします。そして、その種も同じように成長して行き、不信仰な者、偽預言者や偽善者となって、御国の子らを損なおうとするのです。
しかし、毎年秋には、必ず収穫がやって来るように、この世界においても、主イエスによる収穫の時が訪れるのです。
その時、成長して小麦となった御国の子らは、天国と言う倉庫に保管され、毒麦である悪魔の子らは、永遠の滅びである「火の池」に投げ込まれることになると言われるのです。》