◇◆◇日々のみ言葉
2022年3月8日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書27章50節~51節】
27:50 そのとき、イエスはもう一度大声で叫んで、息を引き取られた。
27:51 すると、見よ。神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。そして、地が揺れ動き、岩が裂けた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
主イエスは、午前9時に十字架にかかられました。そして午後3時に、息を引き取られたのです。通常は、十字架につけられた罪人は、2・3日苦しみます。それゆえ、死を早める為には、死刑執行人が罪人の足のすねを棍棒で折ることになります。
実際、彼らの死因は窒息死なのです。十字架につけられた罪人は、体を上に起こして息を吸うのです。その度に、両手両足の犬クギを突き通された箇所に全体重がかかり、激しい痛みが襲って来るのです。それほどまでに、残酷な刑が十字架刑なのです。
主イエスの死因は、窒息死でもなく、また大量失血死でもなく、心臓破裂と伝えられています。それゆえ、ローマ総督ポンテオ・ピラトは、主イエスがたった6時間で死んでしまったことが信じられず、部下に命じて、主イエスの脇腹を槍で突き通す命令を下すのです。すると、血と水が出たとあります。
つまり、血液がヘモグロビン成分と溶液に分かれたことを意味しています。これは心臓破裂の者にしか起こらない現象であると、医師でありクリスチャンである者が、証しています。
さて、「見よ。神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。」と書き記されています。この神殿の幕とは、聖所と至聖所とを分け隔てている幕のことで、厚さは25cmほどあります。
この場所には、大祭司が一年に一度だけ入ることが許されています。しかも、傷の無い一歳の雄の小羊の犠牲の血潮によって、入れることになるのです。
この分厚い垂れ幕が下から上ではなく、上から下に向けて、真っ二つに裂けたと言うことは、神様の成された御わざであることは言うまでもありません。
主イエスが、最後の犠牲の神の小羊なのです。もうこれ以上は、動物の犠牲は必要ないのです。つまり祭儀律法が終わったということです。父なる神様にお会いするには、もはや小羊の血は必要ないと言うことです。そして、主イエスを信じる者誰もが、祭司として、父なる神様の御前に出ることが出来るようになったのです。(万人祭司説)
この瞬間から、私たちクリスチャンは、創造主なる父なる神様を、「お父さん」と親しく呼ぶことが許されるようになりました。
そして、「地が揺れ動」いたと言うことは、紛れもなく地震が起こったことを意味しています。
また、「岩が裂けた」こととは、主イエスの十字架真下の大きな岩が裂けたことを教えています。
そして、主イエスの流された血潮は、岩の割れ目を通って、その真下にあると言われていた「エレミヤの洞窟」の中にまで流れ、契約の箱の上に注がれたと言われています。》