• 2022年8月14日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【使徒の働き18章23節~28節】(新約聖書p.273上段右側)
    18:23 パウロはアンティオキアにしばらく滞在した後、また出発し、ガラテヤの地方やフリュギアを次々に巡って、すべての弟子たちを力づけた。
    18:24 さて、アレクサンドリア生まれでアポロという名の、雄弁なユダヤ人がエペソに来た。彼は聖書に通じていた。
    18:25 この人は主の道について教えを受け、霊に燃えてイエスのことを正確に語ったり教えたりしていたが、ヨハネのバプテスマしか知らなかった。
    18:26 彼は会堂で大胆に語り始めた。それを聞いたプリスキラとアキラは、彼をわきに呼んで、神の道をもっと正確に説明した。
    18:27 アポロはアカイア(アカヤ州コリントを指し示す)に渡りたいと思っていたので、兄弟たちは彼を励まし、彼を歓迎してくれるようにと、弟子たちに手紙を書いた。彼はそこに着くと、恵みによって信者になっていた人たちを、大いに助けた。
    18:28 聖書によってイエスがキリストであることを証明し、人々の前で力強くユダヤ人たちを論破したからである。

    ◎メッセージ【第三次伝道旅行とアポロ】
    《第二次伝道旅行を終えたパウロは、母教会であるアンティオキアに戻って来ました。そこでしばらく滞在し、次はどこを目指すべきなのか祈り求め、またつかの間の休息を取ったと思われます。
     さて、伝承によりますと、第一次伝道旅行は紀元48年から49年、第二次伝道旅行は紀元50年から52年、そして第三次伝道旅行が紀元53年から57年だと言われています。
     その行程ですが、第一次および第二次伝道旅行の時に訪れたリステラ、イコニオン、リカオニア、ピシディアのアンティオキアを経て、エペソに向かいます。愛弟子テモテの故郷であるリステラに今回も寄ることになりました。
     この頃のことです。パウロが、ガラテヤ地方やフリュギアを巡っている時に、エペソにアポロがやって来たのです。アポロとは、アレキサンドリヤ生れのユダヤ人で、雄弁で旧約聖書に通じていました。すでに「主の道の教えを受け」ていた彼は、「イエスのことを正確に語り、また教えていましたが」、その理解には欠けがあったのです。彼は、ヨハネのバプテスマしか知らず、そして聖霊も知りませんでした。会堂で大胆に語るアポロの話を聞いたプリスキラとアキラは、その問題に気づき、家に招いて、正確にキリスト教信仰を教えた、とあります。この時、おそらく、この夫婦は、アポロに按手して祈ったに違いありません。そして、彼も聖霊のバプテスマを受け、全く変えられることになります。
     主イエスはは弟子たちに、次のような約束をされました。
    『「エルサレムを離れないで、私から聞いた父の約束を待ちなさい。ヨハネは水でバプテスマを授けましたが、あなたがたは間もなく、聖霊によるバプテスマを授けられるからです。 聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、私の証人となります。」』と。
     アポロは、プリスキラとアキラの紹介状を持って、アカイア州の首都コリントに向かいます。コリントに着くと彼は、ユダヤ人の会堂において、聖書によってイエスがキリストであることを証明し、人々の前で力強く、ユダヤ人たちを論破したとあります。そして、恵みによってすでに信者になっていた人たちを、大いに助けたとあります。
     アポロのケースは、彼にとっても、またエペソ教会の実質的リーダーであったプリスキラとアキラにとっても、聖霊のバプテスマを授けることと受けることへの、主イエスの特別な計らいの中で行なわれたことと思われます。教会において、神様は、秩序を重んじられることが、ここから良く分かります。》

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