◇◆◇日々のみ言葉
2023年5月10日(水)
◎聖書箇所【マルコの福音書4章2節~9節】
4:2 イエスはたとえによって多くのことを教えられた。その教えの中でこう言われた。
4:3 「よく聞きなさい。種を蒔く人が種蒔きに出かけた。
4:4 蒔いているとき、種が道ばたに落ちた。すると、鳥が来て食べてしまった。
4:5 また、別の種が土の薄い岩地に落ちた。土が深くなかったので、すぐに芽を出した。
4:6 しかし日が上ると、焼けて、根がないために枯れてしまった。
4:7 また、別の種がいばらの中に落ちた。ところが、いばらが伸びて、それをふさいでしまったので、実を結ばなかった。
4:8 また、別の種が良い地に落ちた。すると芽ばえ、育って、実を結び、三十倍、六十倍、百倍になった。」
4:9 そしてイエスは言われた。「聞く耳のある者は聞きなさい。」
◎ショートメッセージ
《引き続き、「種蒔きのたとえ」からの学びとなります。
主イエスは、多くのたとえを用いて、弟子たちと人々に教えられました。それこそが、メシアとしてのしるしであると、詩篇に預言されていることを、昨日学びました。
さて、この「種蒔きのたとえ」は、三つの共観福音書のすべてに掲載されています。よって、非常に大切な教えであることが分かります。
最初に、主イエスは、「よく聞きなさい」と言われました。また、たとえの最後には、「聞く耳のある者は聞きなさい」とも言われています。
主が言われる真意とは、「ただ聞くだけではなく、実行しなさい」と言うことなのです。
また、「聞く耳のある者」とは、耳の不自由な人を除くことではなく、主の言葉に素直に従う、「心の耳」を持っている者と言う意味なのです。
種を蒔く人とは、主ご自身のことです。主が語られたみ言葉こそが、種なのです。そして、蒔かれた土地とは、人々の心なのです。土地には、いろいろな土地があります。
それが、「道ばた」であり、「岩地」であり、「いばらの中」であり、そして「良い地」であると言うことなのです。
そしてそれは、主イエスの言葉を聞いた人の心の中の状態を表わしています。明日は、それぞれの状態について、詳しく考えて見たいと思います。》