◇◆◇日々のみ言葉
2023年6月14日(水)
◎聖書箇所【マルコの福音書5章25節~30節】
5:25 ところで、十二年の間長血をわずらっている女がいた。
5:26 この女は多くの医者からひどいめに会わされて、自分の持ち物をみな使い果たしてしまったが、何のかいもなく、かえって悪くなる一方であった。
5:27 彼女は、イエスのことを耳にして、群衆の中に紛れ込み、うしろから、イエスの着物にさわった。
5:28 「お着物にさわることでもできれば、きっと直る。」と考えていたからである。
5:29 すると、すぐに、血の源がかれて、ひどい痛みが直ったことを、からだに感じた。
5:30 イエスも、すぐに、自分のうちから力が外に出て行ったことに気づいて、群衆の中を振り向いて、「だれが私の着物にさわったのですか。」と言われた。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『5:25 さて、ここに十二年の間、婦人病で悩んでいた女がいた。
5:26 この女は、多くの医者にかかりながらも治してもらえず、自分の財産をことごとく使い果たしてしまったのに、何のかいもなく、かえって悪くなる一方であった。
5:27 彼女は、イエスのことを耳にして、群衆の中に紛れ込み、後ろから、イエスの服にさわった。
5:28 「この方の服にさわることでもできれば、きっと治していただける。」と思っていたからである。
5:29 すると、すぐに、長い間苦しんでいた痛みも何もかも治ってしまった。彼女は体の具合がよくなっていることに気づいた。
5:30 イエスも、すぐに、ご自分のうちから力が出て行くことに気づかれて、群衆の中を振り向き、「だれが、私の服にさわったのですか」と言われた。』
ヤイロの一人娘のよみがえりの奇跡の記事の中に、この「長血の女のいやし」の奇跡が、挿入されています。主イエスが、ヤイロに案内されて、ヤイロの家に向かう途中の出来事です。
さて、新改訳では直訳し、「長血をわずらっている」となっていますが、実は、これですと、一体何の病気なのかが分かりません。それゆえに、現代訳においては、明確に「婦人病」と訳されています。その女性が、主イエスが「癒し主」であることを耳にし、カペナウムにやって来たのです。
ところが、あまりの群衆に、彼女はなかなか主の御前に行くことが出来ず、しかたなく、人々の足下をはって行きました。そして、主イエスの衣の端に触れたのです。
「この方の服にさわることでもできれば、きっと治していただける。」
その瞬間、温かい力が下りて来て、彼女の体を駆け巡りました。彼女はいやされました。主イエスもすぐに気づかれたのです。
「だれが、私の服にさわったのですか」
もちろん、この時、だれがさわったのか、すでに主は知っておられました。》