• 2023年8月13日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【ルカの福音書1章18節~25節】(新約聖書p.107上段右側)
    1:18 ザカリヤは御使いに言った。「私はそのようなことを、何によって知ることができるでしょうか。この私は年寄りですし、妻ももう年をとっています。」
    1:19 御使いは彼に答えた。「この私は神の前に立つガブリエルです。あなたに話をし、この良い知らせを伝えるために遣わされたのです。
    1:20 見なさい。これらのことが起こる日まで、あなたは口がきけなくなり、話せなくなります。その時が来れば実現する私の言葉を、あなたが信じなかったからです。」
    1:21 民はザカリヤを待っていたが、神殿で手間取っているので、不思議に思っていた。
    1:22 やがて彼は出て来たが、彼らに話をすることができなかった。それで、彼が神殿で幻を見たことが分かった。ザカリヤは彼らに合図をするだけで、口がきけないままであった。
    1:23 やがて務めの期間が終わり、彼は自分の家に帰った。
    1:24 25 しばらくして、妻エリサベツは身ごもった。そして、「主は今このようにして私に目を留め、人々の間から私の恥を取り除いて下さいました」と言い、五か月の間、安静にしていた。

    ◎メッセージ【その時が来れば】
    《御使いは、妻エリサベツが男の子を産み、その名をヨハネとつけるようにと伝えます。しかし、この「良い知らせ」を聞いたザカリヤは、次のように答えるのです。
    「私はそのようなことを、何によって知ることができるでしょうか。この私は年寄りですし、妻ももう年をとっています。」
     これは不信仰の何ものでもありません。かつて、同じ様な場面が、創世記の時代にありました。アブラハムとサラがそうでした。百歳のアブラハムと九十歳のサラに男の子が与えられることを、主が告げられた時、アブラハムは神様の言葉を信ぜず、笑ったのです。
     それゆえ、その子はイサク(笑う)と言う名前がついたのです。ザカリヤも同じで、彼はしるしを求めました。ここで、御使いは、自分の名を明かします。
    「この私は神の前に立つガブリエル(神の人)です。あなたに話をし、この良い知らせを伝えるために遣わされたのです。」
     そして、ザカリヤの願い通りに、しるしが与えられます。そのしるしとは、
    「見なさい。これらのことが起こる日まで、あなたは口がきけなくなり、話せなくなります。その時が来れば実現する私の言葉を、あなたが信じなかったからです。」と言うことです。 これは、ザカリヤの神様に対する不信仰への懲らしめを含めたしるしと言われています。
     人は、祈っていたことが成就すると、驚くのです。その時に発せられる言葉は、「感謝します」ではなく、「信じられない」なのです。これは、口では「信じています」と言いながらも、実は心の奥底では、期待していないからです。このことを、主の兄弟ヤコブは次のように教えています。
    『ただし、少しも疑わずに、信じて求めなさい。疑う人は、風に吹かれて揺れ動く、海の大波のようです。その人は、主から何かをいただけると思ってはなりません。そういう人は二心を抱く者で、歩む道すべてにおいて心が定まっていないからです。』と。
     また、ガブリエルは、「その時が来れば」とも言いました。神様が言われたことは、必ず成就します。しかし、それには時があるのです。待つことの重要性があるのです。神様は、預言者イザヤを通して、次のように言われています。
    『遠い大昔のことを思い出せ。私が神である。ほかにはいない。私のような神はいない。私は後のことを初めから告げ、まだなされていないことを昔から告げ、『私の計画は成就し、私の望むことをすべて成し遂げる』と言う。』と。》

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