◇◆◇日々のみ言葉
2023年8月18日(金)
◎聖書箇所【マルコの福音書8章13節~16節】
8:13 イエスは彼らを離れて、また舟に乗って向こう岸へ行かれた。
8:14 弟子たちは、パンを持って来るのを忘れ、舟の中には、パンがただ一つしかなかった。
8:15 そのとき、イエスは彼らに命じて言われた。「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とに十分気をつけなさい。」
8:16 そこで弟子たちは、パンを持っていないということで、互いに議論し始めた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。今日は、主イエス様が言われた言葉について考えて見たいと思います。
『「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種とに十分気をつけなさい。」(ルカ8:15)』
マタイの福音書の同一平行記事によりますと、
『イエスは彼らに言われた。「パリサイ人やサドカイ人のパン種は注意して気をつけなさい。」(マタイ16:6)』となっています。
「パリサイ人のパン種」は同じですが、次ぎの「ヘロデのパン種」は、マタイでは、「サドカイ人のパン種」になっています。
しかも、マルコには、その解き明かしが書かれていません。しかし、マタイでは、マタイ自身による解き明かしが書かれています。
『彼らはようやく、イエスが気をつけよと言われたのは、パン種のことではなくて、パリサイ人やサドカイ人たちの教えのことであることを悟った。(マタイ16:12)』と。
つまり、彼らの教えには気をつけなくてはならない、と言うことです。しかし、「ヘロデのパン種」となりますと、少し意味が不明になってしまいます。「ヘロデの教え」とすると、おかしいからです。
一つ考えられますことは、サドカイ派の律法学者たちのことです。彼らはおもに、祭司長や祭司たちが所属していました。
しかも彼らは、親ローマ派であり、ヘロデを支持していたのです。それゆえ、マルコは、あえてそのように書き記したのかも知れません。》