◇◆◇日々のみ言葉
2023年8月20日(日)
◎聖書箇所【マルコの福音書8章17節~18節】
8:17 それに気づいてイエスは言われた。「なぜ、パンがないといって議論しているのですか。まだわからないのですか、悟らないのですか。心が堅く閉じているのですか。
8:18 目がありながら見えないのですか。耳がありながら聞こえないのですか。あなたがたは、覚えていないのですか。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。再度ですが、現代訳を掲載します。
『8:17 イエスはそれを知って言われた。「パンを持ってこなかったなどと、どうして議論しているのですか。まだ分からないのですか。心を堅く閉じているのですか。
8:18 目があるのに見えないのですか。耳があるのに聞こえないのですか。まだ、思い出さないのですか。』
今日は、8章18節の、主イエス様が言われた言葉の意味について考えて見ましょう。
この言葉は、実は旧約聖書イザヤ書からの引用なのです。
イザヤ書には、
『すると仰せられた。「行って、この民に言え。『聞き続けよ。だが悟るな。見続けよ。だが知るな。』この民の心を肥え鈍らせ、その耳を遠くし、その目を堅く閉ざせ。自分の目で見、自分の耳で聞き、自分の心で悟り、立ち返って、いやされることのないために。」(イザヤ6:9~6:10)』と預言されています。
この預言は、ユダヤ人全般に対して成されたものですが、狭い意味においては、パリサイ人や律法学者たちに向けて語られています。彼らは、主イエスの多くの奇跡を目の当たりにしても、信じようとはしなかったのです。まさに、イザヤを通して語られた神様の言葉は成就したことになるのです。
この言葉を、主は、あえて弟子たちに向けて語られました。
「目がありながら見えないのですか。耳がありながら聞こえないのですか。あなたがたは、覚えていないのですか。」
特に最後の言葉は、「あなたがたは、覚えていないのですか。」(新改訳)
「まだ、思い出さないのですか。」(現代訳)となっていまして、
これは「五千人の給食」のことを指しています。一人の少年が持っていた五つのパンと二匹の魚から、男性・女性・子供を含めて、二万人以上の人々が満腹したのです。彼らは、忘れていたのです。これが私たちです。私たちは、良いことを忘れやすく、また悪いことは忘れずに、何時までも覚えているような者なのです。その逆になろうではありませんか。主がして下さった良いことを何時までも覚え、人々からされた悪いことを忘れるように。》