◇◆◇日々のみ言葉
2024年3月8日(金)
◎聖書箇所【マルコの福音書15章22節】
15:22 そして、彼らはイエスをゴルゴタの場所(訳すと、「どくろ」の場所)へ連れて行った。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲示します。
『15:22 そして、彼らは、イエスを「されこうべ」という意味のゴルゴタという場所に連れて来た。』
ゴルゴタとは、「どくろ、頭蓋骨」を意味するアラム語「グルゴサー」、あるいはヘブル語「グルゴレス」を、ギリシャ語音訳した言葉です。主イエスが十字架上で処刑された場所で、新約当時のエルサレム城壁の外の小さな丘を指すと言われています。
並行記事であるルカ23章33には、ギリシャ語「クラニオン(どくろ)」という言葉が使用されていて、ラテン語ウルガタ訳がこれを「カルバリア」と翻訳したところから、「カルバリの丘」という異称ができ、広く世界で用いられるようになりました。
この「どくろ」という呼称の由来については、三つの説があるようです。
(1)現実に頭蓋骨が散在していた。(ヒエロニムスの説)
(2)アダムなど著名人の頭蓋骨が埋葬されていた。
(3)丘の形がそれを連想させた。
という説です。
また、この場所が実際にどこにあったかという点についても、現在、聖墳墓教会のある場所(コンスタンティヌス帝以来の伝承)と、オットー・テニウスが提唱し、後にチャールズ・G・ゴルドンが支持した「ゴルドンのカルバリ」、つまりダマスコ門の北東約230メートルの地点にある岩山(ユダヤ人の石打ち刑が執行された所で、「エレミヤの洞穴」もある)とする2説が有力です。私、個人的には、後説の方が、真実味があるかと思われます。なぜなら、その場所は街道に面していたからです。
今から、二千年ほど前に、確かに、主イエス様はその場所において十字架に付けられました。この事は、現在、存在しています世界中の人々にとっても、最大に関心を持つべきことであり、その人の運命をも握っており、また後の世さえも、決定してしまうものなのです。》