◇◆◇日々のみ言葉
2024年6月10日(月)
◎聖書箇所【第Ⅰコリント人への手紙3章18節~20節】
3:18 だれも自分を欺いてはいけません。もしあなたがたの中で、自分は今の世の知者だと思う者がいたら、知者になるためには愚かになりなさい。
3:19 なぜなら、この世の知恵は、神の御前では愚かだからです。こう書いてあります。「神は、知者どもを彼らの悪賢さの中で捕える。」
3:20 また、次のようにも書いてあります。「主は、知者の論議を無益だと知っておられる。」
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『3:18 だれも自分を欺いてはいけない。もしあなたがたの中で、自分は頭が良いなどと考える者がいたら、そんな愚かな考えは捨てて、ばかになるがよい。
3:19 というのは、この世の知恵などは、神の御前では実につまらないものである。旧約聖書のヨブ記にはこう記されている。「主は、頭の良い者たちを、彼らの悪知恵を用いて捕えられる。」
3:20 また、詩編には、こうも記されている。「主は、人間がいくら頭が良いと言っても、そんなものがつまらないものであることを、よくご存知である。」』
パウロは旧約聖書から引用して、教えています。最初はヨブ記からです。
『神は知恵のある者を彼ら自身の悪知恵を使って捕える。彼らのずるいはかりごとはくつがえされる。(ヨブ記5:13)』が、原文です。
次は詩篇からです。
『主は、人の思い計ることがいかにむなしいかを、知っておられる。(詩篇94:11)』と。
特に、詩篇からの引用箇所においては、新改訳も現代訳も、かなり訳が違っています。
この世界には、紛れもなく「頭の良い人」は存在します。しかも、その人たちは、パウロが言っていますように、悪知恵が働くことも事実です。
そのような人は、たとえクリスチャンであってもそうです。ノンクリスチャンなら、なおさらです。それだからこそ、自分が知者、あるいは頭の良い者であると、思わない方が良いのです。へりくだることが大切です。
全知全能の神様の御前においては、この世の知者の知恵などは、全く価値の無いものなのです。そのことを一番、骨身に染みこんで知っていたのは、紛れもなくパウロ自身です。》