◇◆◇日々のみ言葉
2024年7月8日(月)
◎聖書箇所【第Ⅰコリント人への手紙5章9節】
5:9 私は前にあなたがたに送った手紙で、不品行な者たちと交際しないようにと書きました。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『5:9 私は前にあなたがたに送った手紙で、不品行な者たちと交際してはいけないと書いたことがあったが、』
ここから、実はコリント教会への手紙は、第Ⅰコリントと第Ⅱコリント以外に、もう一つの手紙が存在していたことが分かります。言い伝えによりますと、「悲しみの手紙」と呼ばれています。
よって、ここに書かれていることは、二度目であることが分かります。不品行とは、具体的に何を指すのでしょうか。広辞苑では、「男女関係の行ないの悪いこと」と定義しています。つまり、性的乱れ全般を指していることになります。
コリントと言う町は、まさに性的に、乱れに乱れた都市として有名だったのです。この町はアクロコリント(高さ566m)の山すそにあり、山頂にはアフロディト(愛の女神)の神殿があったのです。そこでの神殿売春は多くの人と富を引きつけました。
ついに「コリント」は不道徳の代名詞になり、「コリント化する」という動詞が「不品行を行なう」ことを意味したほどです。
この時、アクロコリントは未だに存在し、神殿売春も続いていたのです。使徒パウロによって、福音がもたらされ、多くのコリント人が救われましたが、彼らの置かれた環境は、依然そのままでした。
それゆえに若い者たちが、不品行から身を避けることは、かなり難しかったに違いありません。
まさに、助け主である聖霊様によらなければ、その誘惑を断ち切ることは出来なかったのです。》