◇◆◇2024年8月11日 第二主日礼拝メッセージ
◎本日の聖書箇所【ルカの福音書6章24節~26節】(新約聖書p.121下段真中)
6:24 「しかし、富んでいるあなたがたは哀れです。あなたがたは慰めをすでに受けているからです。
6:25 今満腹しているあなたがたは哀れです。あなたがたは飢えるようになるからです。今笑っているあなたがたは哀れです。あなたがたは泣き悲しむようになるからです。
6:26 人々がみな、あなたがたをほめるとき、あなたがたは哀れです。彼らの先祖たちも、偽預言者たちに同じことをしたのです。」
◎メッセージ【哀れな者とは?】
《先週から「平地の説教」について学んでいます。本日の聖書箇所は、先週の箇所とは、正反対に対比していることを、主が言われた言葉からとなります
「貧しい人たちは幸いです。神の国はあなたがたのものだからです。」
「しかし、富んでいるあなたがたは哀れです。あなたがたは慰めをすでに受けているからです。」
多くの財産を持っていることは、確かに素晴らしいことかも知れません。しかし、それだけでは、心が満たされることは決してないのです。なぜなら、神様がそのように人間を創造されたからです。また、「あなたがたは、慰めをすでに受けています」と言うことは、貧しい人々から、うらやましがれていることを指しています。つまり、優越感に浸れることです。
「今飢えている人たちは幸いです。あなたがたは満ち足りるようになるからです。」
「今満腹しているあなたがたは哀れです。あなたがたは飢えるようになるからです。」
大金持ちの人々は、食事において、美味しい物を思う存分に食べることが出来ます。しかし、その人たちが、やがて飢えるようになると主は言われます。
かつての世界恐慌の時には、多くの会社が倒産し、また多くの大金持ちたちが、破産の憂き目に遭いました。しかし、主が言われる真意はそうではありません。彼らが救われないでこの世を去った場合、まさしく死後の世界において、彼らにこのみ言葉が成就することになるのです。
「今泣いている人たちは幸いです。あなたがたは笑うようになるからです。」
「今笑っているあなたがたは哀れです。あなたがたは泣き悲しむようになるからです。」
使っても使っても使い切れないほどの富があったとしたら、もう、笑いが止まらないかも知れません。しかし、その彼らが泣く時がやって来ることを主は言われるのです。なぜなら、どんなに多くの富があったとしても、病の癒しと永遠の命を買うことは出来ないのです。
彼らが、主イエスを知らなければ、死後に行くべき場所は、紛れもなくゲヘナになります。彼らは、そこで、泣いて歯ぎしりすることになります。
主イエスは、この説教に当てはまる話を具体的に弟子たちに話されました。しかもこの話は、たとえではなく事実であると言われています。それが「金持ちダイブスと貧乏人ラザロ」の話なのです。まさしく、「哀れな者」とは誰であるのかを、私たちに教えています。
この時には、まだハデスとパラダイスは、同じ所にあったと考えられています。主イエスは、十字架の後、間違いなく「よみ」に下られました。そして、パラダイスにいたすべての人々を、天の御国に引き上げられたのです。
そして最後に、主イエスは、迫害された預言者について話されました。エレミヤとザカリヤのことです。今の時代でも、耳に心地良い話や、よい預言を聞きたい人は大勢います。
しかし、み言葉(聖書)こそが、唯一、私たちを導いて下さる羅針盤なのです。私たちは、惑わしの霊に惑わされてはならないのです。
主は約束された通り、日々の糧を必ず与えて下さいます。私たちは、このお方を信頼し、御霊と共に歩んで行くのです。》