※本日の聖書箇所「ルカの福音書11章24節~25節」(新約p.138下段右側)
11:24 汚れた霊は人から出て行くと、水のない地をさまよって休み場を探します。でも見つからず、『出て来た自分の家に帰ろう』と言います。
11:25 帰って見ると、家は掃除されてきちんと片付いています。
11:26 そこで出かけて行って、自分よりも悪い、七つのほかの霊を連れて来て、入り込んでそこに住みつきます。そうなると、その人の最後の状態は、初めよりも悪くなるのです。」
◎メッセージ【あなたの心は何に満たされているのか?】
《今回は前回の続きとなり、主によって悪霊を追い出してもらい、解放された人の後の状態について学びます。
使徒パウロは、「悪魔と悪霊」について次のように教えています。
『私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。(エペソ6:12~6:13)』と。
ここから、私たちの真の敵とは、悪魔と悪霊であることがわかります。悪魔と悪霊は、もとは御使いであったことを聖書は語っています。
しかし、ある時、御使いの頭であったルシファーが反逆したのです。そして、御使いの三分の一の軍勢を引き連れて、天から追い出されたのです。彼らは神様への「反逆罪」によって、その裁きと最後はすでに定められています。しかし、神様の最高傑作の人間に取り憑くことによって、多くの人間を、自分たちと同じ運命に道連れにしようとしているのです。
さて、主イエスは、口を聞けなくする悪霊を追い出されたのですが、悪霊が人から出て行った後には戻ってくることを教えています。つまり、そのままでは不十分だと言うことです。
『汚れた霊は人から出て行くと、水のない地をさまよって休み場を探します。でも見つからず、『出て来た自分の家に帰ろう』と言います。
『帰って見ると、家は掃除されてきちんと片付いています。』
家とは、その人の心のことです。「家は掃除されてきちんと片付いていた」と言うことは、そこに、新しい家主を迎える必要があることを、主は教えています。
「天の父はご自分に求める者たちに聖霊を与えて下さいます。」と、主が言われた通り、かぎは「聖霊」なのです。このお方に入っていただく必要があるのです。今まで悪霊が占拠していた場所に聖霊をお迎えするのです。もし聖霊が住んで下さらないとしたら、
『そこで出かけて行って、自分よりも悪い、七つのほかの霊を連れて来て、入り込んでそこに住みつきます。そうなると、その人の最後の状態は、初めよりも悪くなるのです』と、主は言われるのです。何と恐ろしいことなのでしょうか。
主イエスを救い主として信じ受け入れ、神の子どもとされたのなら、すぐに聖霊が住んで下さると信じています。しかし、救われていない人、あるいは口で告白するのを躊躇し、バプテスマを受けることを拒んだりしているような人がいたとします。
主イエスの御名によって、悪霊に命じれば、悪霊は出て行きます。そのような場合が最も危険な状態に陥ることになるわけです。すぐにイエスを救い主として信じ、聖霊をお迎えする必要があります。
しかし、安心するのはまだ早いのです。悪魔と悪霊はしつこくクリスチャンを攻撃して来ます。特に悪い思いを吹き込んで来ます。その為にも、『御霊に満たされ』る必要があるのです。また、私たちは常に自分の心を見張る必要があります。
今、あなたの心を満たしているものは何でしょうか。この世の思い煩いでしょうか。それとも何かの欲望でしょうか。富の誘惑でしょうか。私たちの心をみ言葉で満たしましょう。そうすれば、敵である悪魔の悪い思いが、入り込み隙はなくなるのです。》