• 2025年11月9日礼拝メッセージの概要

    ※本日の聖書箇所「ルカの福音書11章29節~32節」(新約p.138下段左側)
    11:29 さて、群衆の数が増えてくると、イエスは話し始められた。「この時代は悪い時代です。しるしを求めますが、しるしは与えられません。ただし、ヨナのしるしは別です。
    11:30 ヨナがニネベの人々のために、しるしとなったように、人の子がこの時代のために、しるしとなるからです。
    11:31 南の女王が、さばきのときに、この時代の人々とともに立って、この時代の人々を罪ありとします。彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし見なさい。ここにソロモンにまさるものがあります。
    11:32 ニネベの人々が、さばきのときに、この時代の人々とともに立って、この時代の人々を罪ありとします。ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。しかし見なさい。ここにヨナにまさるものがあります。

    ◎メッセージ【ヨナのしるし】
    《主イエスは、群衆の数が増えると、話始められます。もっとも、主は、最高法院から遣わされて来た律法学者やパリサイ人たちに向けて、また弟子たちに向けて語られています。
    主イエスは、すでにメシアとしての多くの奇跡を行なっています。イザヤ書には、
    『「強くあれ。恐れるな。見よ。あなたがたの神が来て、あなたがたを救われる。」そのとき、目の見えない者の目は開かれ、耳の聞こえない者の耳は開けられ、足の萎えた者は鹿のように飛び跳ね、口のきけない者の舌は喜び歌う。』と、約束されたメシアとしてのしるしが書き記されています。それにもかかわらず、彼らはもっと大きなしるしを見せろと言うのです。
    彼らが見たかったしるしとは、エリヤを通して成された「天から火が降って来る」ことです。
    「この時代は悪い時代です。しるしを求めますが、しるしは与えられません。ただし、ヨナのしるしは別です。ヨナがニネベの人々のために、しるしとなったように、人の子がこの時代のために、しるしとなるからです。」と、主が言われたしるしとは、これから起きることのなる「十字架と復活」のことを指しています。
    ここで、主イエスが言われる「ヨナのしるし」とは、『主は大きな魚を備えて、ヨナを呑み込ませた。ヨナは三日三晩、魚の腹の中にいた。主は魚に命じて、ヨナを陸地に吐き出させた。』ということです。続けて主は言われます。
    「南の女王が、さばきのときに、この時代の人々と共に立って、この時代の人々を罪ありとします。彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし見なさい。ここにソロモンにまさるものがあります。」
    この記事は、第Ⅰ列王記に書かれており、シェバの女王が、ソロモンの名声を聞き、難問をもって彼を試そうとしてやって来た時のことです。人類の歴史において、ソロモンほど、知恵に富んだ者は存在しません。しかし、主ご自身は、ソロモンよりも、さらに知恵に満ちたお方であることを、ここで明らかにしています。
    「ニネベの人々が、さばきのときに、この時代の人々と共に立って、この時代の人々を罪ありとします。ニネベの人々はヨナの説教で悔い改めたからです。しかし見なさい。ここにヨナにまさるものがあります。」
    ヨナは、「もう四十日すると、ニネベは滅ぼされる」と言うことを繰り返し叫びながら、ニネベの都歩き巡りました。何とニネベの王からしもべまでが悔い改めたと伝えられています。
    それによって、神はニネベに下される裁きを思い直されたのです。確かにヨナの働きは素晴らしいものでした。しかし、そのヨナよりも、主ご自身はまさる者であることを明らかにしています。
    主イエスは、律法学者とパリサイ人たちに、悔い改めることを勧めています。「ヨナのしるし」とは、やがて起きる主イエスの十字架と復活を表わしています。主イエスは、確かに今から二千年ほど前に、私たちの罪を全部背負われて十字架にかかって死んで下さいました。
    しかし、三日目によみがえられたのです。今も生きておられます。私たちは、このお方が再び来られる時まで、主の証人として、この世に遣わされているのです。》

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