◇◆◇日々のみ言葉
2025年11月7日(金)
◎聖書箇所【ピリピ人への手紙4章3節】
4:3 本当に、真の協力者よ。あなたにも頼みます。彼女たちを助けてやって下さい。この人たちは、命の書に名のしるされているクレメンスや、そのほかの私の同労者たちと共に、福音を広めることで私に協力して戦ったのです。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載いたします。
『4:3また、私の真実な友であるあなたがた全員にお願いする。この二人の婦人が心を一つにできるように助けてあげてほしい。彼女たちは、キリストの福音のために、私と一緒に戦ってくれた人たちで、天にある命の書にその名前が記されているクレメンスやほかの人たちと一緒に働いてくれたのである。』
ここに突然、「クレメンス」と言う名前が登場します。彼は、ピリピのキリスト者で、しかもパウロの同労者たちの中で、特にその名があげられるほど、すぐれた評価を得ていたと言われています。
「命の書に名のしるされているクレメンス」という表現は、彼がもはや生きていなかったことを示しているとも考えられます。
カトリックでは、このクレメンスをローマのクレメンス一世と同一視しています。ローマ教皇は、初代がシモン・ペテロ、次にリヌス、アナクレトゥス、そしてクレメンス一世と続きます。
ただ、学者の意見では、彼がローマに赴いたという証拠は見つからないし,パウロがピリピ人への手紙を書いた時点で、すでに大人になっていたクレメンスが、紀元1世紀末になお活躍していたとは年代的に考えにくい、と判断しています。
そして、この名前は決して珍しくなかったことから、名前の一致だけで同一視することはできないとも言っています。しかし、その真偽は分からないのが実情です。
パウロは、ピリピ教会の兄弟姉妹に、ユウオデヤとスントケが心を一つにできるように助けてほしいと願っています。これは、和解することだと思われます。》