• 日々のみ言葉 2016年4月10日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年4月10日(日)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書13章14節】

    13:14 「『荒らす憎むべきもの』が、自分の立ってはならない所に立っているのを見たならば(読者はよく読み取るように。)ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。」

    ◎ショートメッセージ

    《引き続き主イエス様の預言について学んで行きます。

     この『荒らす憎むべきもの』とは、ダニエル書に書かれています。

     『彼は言った。「ダニエルよ。行け。このことばは、終わりの時まで、秘められ、封じられているからだ。多くの者は、身を清め、白くし、こうして練られる。悪者どもは悪を行ない、ひとりも悟る者がいない。しかし、思慮深い人々は悟る。常供のささげ物が取り除かれ、荒らす忌むべきものが据えられる時から千二百九十日がある。」(ダニエル書12:9~12:11)』

     この預言は、終わりの時代に成就するものですが、実は一度成就しています。しかも主イエス様がお生まれるになる前にです。『荒らす憎むべきもの』とは、ひとりの人物を指します。

     紀元前167年に、シリヤの王アンティオコス・エピファネス四世が、エルサレムに侵入して来て、最も神聖な場所である神殿にギリシャの神ゼウス像を置いて、拝むことを強要したことがあったのです。
     その時、憤慨したユダヤ人の大祭司ユダ・マカバイが立ち上がり、武力を持って神殿を奪回し、一時的にユダヤ人の王国を打ち建てました。これがハスモン王朝です。

     このように『荒らす憎むべきもの』が、許されていない聖い場所に立つことを、ユダヤの人々は、また見る時が来ると、主イエス様は言われたのです。

     そして、それを見たら、「ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。」と、逃げることを教えているのです。

     しかも(読者はよく読み取るように。)と、注意書きまで、マルコは書き記しています。

     まだこの預言は成就していません。しかし近い将来、必ずそれは成就し、起きることなると、私は信じます。

     シリヤの王アンティオコス・エピファネス四世は雛形ですが、その本体である『荒らす憎むべきもの』とは、やがて世界総統となる『反キリスト』を表わしています。
     しかし、この預言には条件がついています。それは「聖なる場所」に立つと言うことです。
     実は、今のエルサレムには神殿がありません。ローマ帝国によって二千年ほど前に破壊されたままだからです。そうです。神殿が、もとあった場所に再建されることを教えています。そしてその再建された神殿に、反キリストが立って、「自分こそが神である」と宣言する時が来ることを意味しています。
     しかし、その時には、神の公同の教会は取り去られています。聖徒たちは、天に引き上げられています。》

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