◇◆◇日々のみ言葉
2016年4月11日(月)
◎聖書箇所 【マルコの福音書13章15節~16節】
13:15「屋上にいる者は降りてはいけません。家から何かを取り出そうとして中にはいってはいけません。
13:16 畑にいる者は着物を取りに戻ってはいけません。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様は言われました。
「『荒らす憎むべきもの』が、自分の立ってはならない所に立っているのを見たならば、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。」と。
イエス様は、山に逃げるように教えています。しかもこれは緊急を要するようです。
「屋上にいる者は降りてはいけません。家から何かを取り出そうとして中にはいってはいけません。畑にいる者は着物を取りに戻ってはいけません。」
これは、当時の言い回しだと思われます。とにかく急ぎなさい、と言うことなのです。
この記事は、マタイそしてルカにも書かれています。しかしルカの場合には、『荒らす憎むべきもの』が出てきません。ルカによりますと、
『「しかし、エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときには、その滅亡が近づいたことを悟りなさい。そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。都の中にいる人々は、そこから立ちのきなさい。いなかにいる者たちは、都にはいってはいけません。これは、書かれているすべてのことが成就する報復の日だからです。」(ルカの福音書21:20~21:22)』と書かれてあるのです。
ルカの場合には「軍隊」となっています。この預言は、主イエス様が十字架に架けられてから四十年後の、紀元70年に、ローマ皇帝ティトスによって成就します。
その時、エルサレムに留まっていた信者たちは、主イエス様のこの言葉をしっかりと覚えていて、エルサレム教会の牧師であった主の兄弟ヤコブと共に、脱出することに成功するのです。
もしかしたら、その時には使徒ヨハネがいたかも知れません。この頃には、すでに多くの使徒たちが殉教していました。ペテロとパウロも召されていました。
聖書の預言は、二重になっている場合が多く、この預言も紀元70年に成就しただけではなく、終わりの時代に、再びエルサレムが軍隊に囲まれる日が必ずやって来ることを教えています。
その時に、ユダヤにいる人々は、急いで逃げなさい。決して振り返ってはなりません。躊躇していてはいけません。急いで山へ逃げなさい。家に物を取りに戻ってはなりません。早く、早く逃げなさい。エルサレムから逃げよ。エルサレムに入ってはならない。
やがて、この預言は成就することになりますが、その時に何が起きるのかは、具体的に書かれてはいません。
実際に、紀元70年のエルサレム陥落の時には、本当に数時間でしたが、ローマ軍がエルサレムの包囲網を解き、一時撤退し、エルサレムを支配していた熱心党の軍隊が追跡した為、一瞬、都から逃げるチャンスが、エルサレムにいたクリスチャンたちに訪れたのです。》