◇◆◇日々のみ言葉
2016年4月9日(土)
◎聖書箇所 【マルコの福音書13章12節~13節】
13:12「また兄弟は兄弟を死に渡し、父は子を死に渡し、子は両親に逆らって立ち、彼らを死に至らせます。
13:13 また、わたしの名のために、あなたがたはみなの者に憎まれます。しかし、最後まで耐え忍ぶ人は救われます。」
◎ショートメッセージ
《ここで、主イエス様は、不思議なことを言うのです。おそらく、この言葉は、弟子たちには、さっぱり理解出来なかったことだと思います。
なぜ、兄弟は兄弟を、父は子を、子は両親を死に至らせるのでしょうか。
十戒にはこう書かれています。
『あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。(出エジプト記20:12)』
ユダヤの人々に取って、「モーセ五書」すなわち律法は、とても重要な書物であり教えです。今現在でも、正統的ユダヤの人々は、「十戒」を含む律法を子供たちに教え、また子供たちも、しっかりとその教えに留まり、そして守っています。
そうだとしたら、どうして「子は両親に逆らって立ち、彼らを死に至らせる」ことが起こりうるのでしょうか。
その答えと理由を、主イエス様は、次の言葉においてはっきりと伝えています。
「わたしの名のために」
「わたし」とは誰でしょうか。そうです。イエス様です。キリスト・イエスです。
「クリスチャン」とは、主イエス様に従う者たちと言う意味です。もうお分りのように、主イエス様を信じる信仰と、旧約聖書を信じるユダヤ教の信仰とは、相受け入れることが出来ないのです。
それだからこそ、長老たち、祭司長たち、パリサイ人や律法学者たち、ユダヤの指導者たちは、イエス様をローマ総督ピラトに引き渡し、十字架につけたのです。
救われることは、この世からの分離を意味します。主イエス様に出会うこととは、全く価値観が変わることを意味するのです。
もし伝統的ユダヤ人の家庭の中で、あるいはイスラム教徒の家庭の中で、ある人がまことの救い主である主イエス様と出会い、救われたのなら、主イエス様が言われたことが起こって来ることを意味しています。すなわち迫害されることになります。
主イエス様は言われました。
「また、わたしの名のために、あなたがたはみなの者に憎まれます。しかし、最後まで耐え忍ぶ人は救われます。」
ここに希望があるのです。最後まで耐え忍ぶのなら、何とその人が救いを全うするだけではなく、その家族全員が救われることをも暗示しているのです。
使徒パウロは言いました。
「主イエスを信じなさい。そうすればあなたもあなたの家族も救われます。」》