• 日々のみ言葉 2016年7月11日(月)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年7月11日(月)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書15章26節】
    15:26 イエスの罪状書きには、「ユダヤ人の王。」と書いてあった。

    ◎ショートメッセージ
    《使徒ヨハネは、この場面を詳細に書き記しています。まさしく、ヨハネだけが、主イエス様の十字架のみ側近くに、居合わせた証でもあります。

     ヨハネによりますと、

    『ピラトは罪状書きも書いて、十字架の上に掲げた。それには「ユダヤ人の王ナザレ人イエス。」と書いてあった。
     それで、大ぜいのユダヤ人がこの罪状書きを読んだ。イエスが十字架につけられた場所は都に近かったからである。またそれはヘブル語、ラテン語、ギリシヤ語で書いてあった。
     そこで、ユダヤ人の祭司長たちがピラトに、「ユダヤ人の王、と書かないで、彼はユダヤ人の王と自称した、と書いてください。」と言った。
     ピラトは答えた。「私の書いたことは私が書いたのです。」(ヨハネの福音書19:19~19:22)』と、書き記されています。

     まさか祭司長たち、民の長老たち、パリサイ人や律法学者たちは、総督ピラトが、こんな罪状書きを書こうとは、夢にも思わなかったはずです。

     主イエス様がつけられた十字架が、地に立たされ、祭司長たちや民の長老たちが、喝采をあげている時に、梯子が、イエス様の十字架にかけられて、十字架の最も上にその罪状書きが、打ちつけられたのです。

     しかもヘブル語、ラテン語、ギリシャ語で書かれたとヨハネは記しています。ヘブル語はユダヤ人のため、ラテン語はローマの兵士のため、ギリシャ語は当時広く使用されていたので、ヘブル語やラテン語の分からない人でも、これなら分かったはずです。

     それでは、なぜピラトは、このような罪状書きを書いたのでしょうか。それは、ユダヤの指導者である祭司長たちへの腹いせなのです。ローマ法では、イエス様は無罪であり、ピラトは何とかして、イエス様を釈放したいと思ったのですが、ユダヤの指導者たちは、イエス様を十字架に付けることを要求し、もしそうしないならば、カイザルへ反逆罪で訴えると脅迫したからです。

     保身の為、その脅迫に応じてしまったピラトですが、ユダヤ人への軽蔑を込めて、罪状書きを書いたのです。

     そこで、ユダヤ人の祭司長たちがピラトに、「ユダヤ人の王、と書かないで、彼はユダヤ人の王と自称した、と書いてください。」と抗議したのですが、この時ばかりは、耳を貸さず、「私の書いたことは私が書いたのです。」と宣告したのです。

     ここにも神様の摂理が働いています。主イエス様が「ユダヤ人の王」であることは、真理の何ものでもありません。ピラトは、軽蔑を込めて書いたのですが、掲げられた罪状書きは、まさしく永遠の真理であったのです。
     神様が、異邦人をも用いて、主イエス様こそ、王の王であることを、全世界に公になされたというわけなのです。》

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