◇◆◇日々のみ言葉
2016年7月12日(火)
◎聖書箇所 【マルコの福音書15章27節~28節】
15:27 また彼らは、イエスとともにふたりの強盗を、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけた。
15:28 [本節欠如]
◎ショートメッセージ
《ここで言う「彼ら」とは、ローマ兵を指し示します。
四人のローマ兵は、主イエス様を真ん中の十字架に、そしてふたりの強盗を、ひとりは右に、もう一人は左の十字架につけたのです。
マルコ15章28節は、本節欠如となっていますが、異本には、28節として、このように加えられているものもあります。
15:28 こうして『この人は罪人とともに数えられた』とある聖書が実現したのである。
この挿入された28節は、イザヤ書の預言の引用です。
イザヤによれば、
『それゆえ、私は、多くの人々を彼に分け与え、彼は強者たちを分捕り物としてわかちとる。彼が自分のいのちを死に明け渡し、そむいた人たちとともに数えられたからである。彼は多くの人の罪を負い、そむいた人たちのためにとりなしをする。(イザヤ書53:12)』と、書き記されています。
さて、ルカは、平行記事として、この場面をさらに綿密に書き記しています。
ルカによれば、
『十字架にかけられていた犯罪人のひとりはイエスに悪口を言い、「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え。」と言った。
ところが、もうひとりのほうが答えて、彼をたしなめて言った。「おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。我々は、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」
そして言った。「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」
イエスは、彼に言われた。「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、私とともにパラダイスにいます。」(ルカの福音書23:39~23:43)』と、書かれているのです。
この箇所から、神様の大いなる恵みが表わされています。実は、私たちこそが、主イエス様の十字架の横に、釘づけられた強盗なのです。
そして私たちこそが、主イエス様の哀れみと恵みによって、こう言われた者なのです。
「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、私とともにパラダイスにいます。」
主イエス様の十字架を真ん中にし、二人の強盗が十字架につけられました。これは聖書の預言の成就であり、「救い主」は、罪人とともに数えられたのです。
今でも、すべての人々の目の前に、イエス様の十字架は、高く掲げられています。片一方の罪人は、主イエス様をキリストと信じて悔い改めました。しかしもう一方の罪人は、残念ながら、主イエス様を信じようとはせず、主をののしりました。
あなたは、どちらの側に属している者なのでしょうか。中立の立場は存在しません。あなたは、どちらかを選択しなければならないのです。
すべての人は、神様の御前では、罪人です。例外はありません。ただ一人、主イエス様を除いては。
「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、私とともにパラダイスにいます。」
主イエス様に、このように言われた人々は幸いです。あなたは、どちらかを選ばなければなりません。もし選ばなかったとしても、それは、パラダイスを選んだのではなく、あなたは、永遠の滅びである、恐ろしい地獄を選んだことになるのです。》