◇◆◇日々のみ言葉
2016年8月29日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書1章22節~23節】
1:22 やがて彼は出て来たが、人々に話をすることができなかった。それで、彼は神殿で幻を見たのだとわかった。ザカリヤは、彼らに合図を続けるだけで、おしのままであった。
1:23 やがて、務めの期間が終わったので、彼は自分の家に帰った。
◎ショートメッセージ
《人々がざわめいていると、やがてザカリヤは聖所から出て来ました。彼は御使いに出会うと言うアクシデントに見舞われたのですが、本来の仕事である祭司の務めを無事に果たして来たのです。やはりプロですね。
しかし、普段の倍以上の時間がかかったのです。いや、もしかしたらそれ以上かも知れません。ザカリヤが出て来た時、他の祭司たちは、いっせいにザカリヤのもとに駆けつけたに違いないのです。
するとザカリヤは、ただ合図を続けるだけで、一言もしゃべることが出来ませんでした。その様子を見た人々は、ザカリヤが神殿で幻を見たことを察したのです。神殿において「神様のお告げ」があったことを確信したのです。
ザカリヤは、しゃべれないだけで、目も見えますし、耳も聞こえています。おそらく、何が起こったのか、筆記して教えたのではないでしょうか。
さて七日間にわたるアビヤの組の務めが終わりました。ザカリヤは口はきけませんでしたが、他には何も異常が無かったため、残りの期間の祭司職の仕事を終えると、自分の家に戻って行きました。
当時の多くの祭司たちは、エリコに住んでいたと言われています。エリコは、名だたるオアシスの場であり、非常に温暖な土地で、食べ物も豊富でした。エルサレムから四キロほど下った所にありました。
イエス様の「良きサマリヤ人」のたとえ話は、このエリコ街道が舞台となっています。
『イエスは言われた。「ある人が、エルサレムからエリコへ下る道で、強盗に襲われた。強盗どもは、その人の着物をはぎとり、なぐりつけ、半殺しにして逃げて行った。たまたま、祭司がひとり、その道を下って来たが、彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。
同じようにレビ人も、その場所に来て彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。
ところが、あるサマリヤ人が、旅の途中、そこに来合わせ、彼を見てかわいそうに思い、近寄って傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで、ほうたいをし、自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行き、介抱してやった。
次の日、彼はデナリ二つを取り出し、宿屋の主人に渡して言った。『介抱してあげてください。もっと費用がかかったら、私が帰りに払います。』この三人の中でだれが、強盗に襲われた者の隣人になったと思いますか。」彼は言った。「その人にあわれみをかけてやった人です。」するとイエスは言われた。「あなたも行って同じようにしなさい。」(ルカの福音書10:30~10:37)』
さて、ザカリヤは、御使いガブリエルのしるし(口がきけない)を持って、エリコにある自分の家へと帰って行きました。
家に着いたザカリヤは、妻エリサベツからの歓迎を受けますが、夫が全くしゃべれないことに驚き、その理由を問いただしたと思います。
それを知った妻エリサベツの驚きは、それはもう想像以上だったと、私は思うのです。》