◇◆◇日々のみ言葉
2016年10月17日(月)
◎聖書箇所 【ルカの福音書2章39節】
2:39さて、彼らは主の律法による定めをすべて果たしたので、ガリラヤの自分たちの町ナザレに帰った。
◎ショートメッセージ
《ルカは、なぜこのように書いたのでしょうか。非常に疑問に思います。
マタイは、違った出来事を書き記しています。マタイによれば、
『イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」
それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った。エルサレム中の人も王と同様であった。そこで、王は、民の祭司長たち、学者たちをみな集めて、キリストはどこで生まれるのかと問いただした。彼らは王に言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者によってこう書かれているからです。
『ユダの地、ベツレヘム。あなたはユダを治める者たちの中で、決して一番小さくはない。私の民イスラエルを治める支配者が、あなたから出るのだから。』」
そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、彼らから星の出現の時間を突き止めた。そして、こう言って彼らをベツレヘムに送った。「行って幼子のことを詳しく調べ、わかったら知らせてもらいたい。私も行って拝むから。」
彼らは王の言ったことを聞いて出かけた。すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。それから、夢でヘロデのところへ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国へ帰って行った。
彼らが帰って行ったとき、見よ、主の使いが夢でヨセフに現われて言った。「立って、幼子とその母を連れ、エジプトへ逃げなさい。そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています。」
そこで、ヨセフは立って、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトに立ちのき、ヘロデが死ぬまでそこにいた。これは、主が預言者を通して、「私はエジプトから、私の子を呼び出した。」と言われた事が成就するためであった。
その後、ヘロデは、博士たちにだまされたことがわかると、非常におこって、人をやって、ベツレヘムとその近辺の二歳以下の男の子をひとり残らず殺させた。その年令は博士たちから突き止めておいた時間から割り出したのである。そのとき、預言者エレミヤを通して言われた事が成就した。(マタイの福音書2:1~2:17)』
この出来事は明らかに、ベツレヘムにおいての出来事です。しかも星が、幼子イエス様のおられる「家」に、博士たちを導いて行ったのですから。
しかし、ルカが書いたように、「主の律法による定めをすべて果たしたので、ガリラヤの自分たちの町ナザレに帰った。」としたら、ヨセフとマリヤと幼子イエス様の「聖家族」は、エジプトには行かないことになってしまいます。
またヘロデ大王による二才以下の男子の子供の殺戮もなかったことになってしまいます。ヘロデ大王は、この罪によって紀元前4年に、内蔵が腐って行く奇病で死んで行くことになるのです。
ルカは勘違いをしたのでしょうか。マタイは、エジプトに避難していた「聖家族」が、夢でヘロデ大王の死を知り、それからナザレに戻る行くことを書き記しています。
また東方の三博士が持って来た捧げ物は、「聖家族」の、エジプトでの滞在費となったのです。》