◇◆◇日々のみ言葉
2016年10月18日(火)
◎聖書箇所 【ルカの福音書2章40節】
2:40 幼子は成長し、強くなり、知恵に満ちて行った。神の恵みがその上にあった。
◎ショートメッセージ
《主イエス様の子供時代については、ルカだけが書き記しています。
私たちは、主イエス様が、メシヤとして、キリストとして、神の御子である救い主として、公に働かれた年を知っています。
ルカによりますと、
『教えを始められたとき、イエスはおよそ三十歳で、人々からヨセフの子と思われていた。(ルカの福音書3:23)』と書かれてあることから、三十歳であることが分かります。ただし、満三十歳なのか、あるいは数えで三十歳なのかは分かりません。
なぜなら、ユダヤの数え方は、「三日」とは、丸三日間すなわち24時間×3日=72時間ではなく、一日、二日目、三日目と数えるのであり、それゆえ、主イエス様が死んでおられた時間は、どんなに多く数えたとしても、37時間から39時間になるのです。
イエス様が、「父よ我が霊を御手におゆだねします。完了した。」と言われ、十字架上で心臓破裂によって死なれたのは、午後3時のことです。
そして午後6時から、ユダヤ暦では新しい一日、すなわち安息日が始まりました。その安息日が、24時間であり、また午後6時に新しい一日が始まって、女たちが没薬と香料を用意して夜を明かし、朝早くイエス様の葬られた新しい墓に到着したのが、午前4時から午前6時としたら、3時間+24時間+10時間もしくは11時間もしくは12時間となるのであり、そうなるとそれぞれ37時間、38時間、39時間となるわけです。
さて話を本題に戻しましょう。およそ三十歳になるまで、主イエス様はいったい何をやっておられたのでしょうか。
イエス様が公に働きを始められた時には、すでに養父であったヨセフは召されていました。
義父ヨセフの代りとして、母マリヤを助け、また次から次へと生まれたであろう、弟ヤコブ・ヨセ・ユダ・シモン・妹たちの兄として、しっかりと家族の柱としての重責をはたしておられたことには、相違ありません。
大工として弟たちを教え、妹たちには情操教育を施し、母マリヤを支える者であったのです。
イエス様は、愛する家族のために、日々、汗水流して働かれる優秀な大工でした。イエス様は、本当に家族を大切にされ、そのことを通して、家族の最小単位である、ご自分の家庭を顧みられたのでした。
さて、ルカはこう書き記しています。
『幼子は成長し、強くなり、知恵に満ちて行った。神の恵みがその上にあった。』
イエス様は、やがて少年から、青年へとなって行かれるのですが、何一つ罪を犯さず、さらに神様の知恵に満たされ、また神様の恵みがその上に有り、それだけでなく家族にも、イエス様を通して、恵みが満ち溢れていたのです。》