◇◆◇日々のみ言葉
2017年8月13日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書11章19節~20節】
11:19「もしも私が、ベルゼブルによって悪霊どもを追い出しているのなら、あなたがたの仲間は、誰によって追い出すのですか。だから、あなたがたの仲間が、あなたがたをさばく人となるのです。
11:20しかし、私が、神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の国はあなたがたに来ているのです。」
◎ショートメッセージ
《イエス様は、ご自分の御わざを見ていたパリサイ人や律法学者たちが、「悪霊どものかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出しているのだ。」と言う声を聞き、また、ご自身を試そうとして、天からのしるしを求めた者たち心を見抜いて言われました。
「どんな国でも、内輪争いをする国は、どんな国でも滅び、内輪争いをする家は立ち行きません。もしサタンが同じ悪霊を追い出したのなら、それは内輪争いをしたわけですから、どうしてその国は立ち行くでしょう。それなのに、あなたがたは、私がベルゼブルによって悪霊を追い出しているのだと言っています。」
サタンとは悪魔のことです。その意味は「告発する者」。
日々悪魔は、私たちの罪を告発して来るのです。過去の罪も。今犯した罪も。そして未来において犯す可能性のある罪も。
またベルゼベルとは、ペリシテ人の五大都市エクロンでまつられていた「バアル・ゼブブ」のことで、「ハエの神」と言う意味です。第二列王記の一章に登場します。
さて、イエス様が引き続きパリサイ人や律法学者たちに言われた言葉は、新改訳聖書の訳では、意味が良くつかみとれません。そこで尾山令仁師の現代訳を掲載します。
『もしも私が、悪霊どもの頭によって悪霊を追い出したのだとしたら、あなたがたの仲間も、やはり悪霊によって追い出すことになるのでしょうか。そんなことを言えば、あなたがたの仲間が、あなたがたを裁くことになるでしょう。
けれども、私が、神の力によって、悪霊を追い出しているのなら、神の国はもうあなたがたの所に来ているのです。」(ルカの福音書11:19~11:20現代訳より)』
実は、当時のユダヤ教のある一派が悪霊を追い出していた事実があるのです。イエス様は、その事実を挙げて語られています。
イエス様は、「神の指」、すなわち「神様の力」によって悪霊を追い出していました。そして「神の国」が、もうあなたがたの所に、すなわちイスラエルに来ていることを宣告されたのです。これは、遠回しに言われていますが、その真意は、ご自身こそが、ユダヤ人が求めるメシヤであり、神の御子であると言うことです。
ここでも、イエス様はパリサイ人や律法学者たち、頭も心も頑なな者たちに、ご自身を信じ受け入れるようにと、教えているのです。
イエス様は、最後の最後まであきらめないのです。やがて十字架に掛けられますが、その時に生きていたパリサイ人や律法学者たちの罪の為にも、身代わりとなって死んで行かれるのです。何と言う大きな愛なのでしょうか。》