◇◆◇日々のみ言葉
2017年8月20日(日)
◎聖書箇所 【ルカの福音書11章31節】
11:31「南の女王が、さばきのときに、この時代の人々とともに立って、彼らを罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです。」
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からの学びです。
イエス様が言われた「南の女王」とは、「シェバの女王」のことです。
シェバとは、今日のサウジアラビヤの中心地方を指す古代名のことです。
コーランによれば、このシェバはサベアとされています。サベアはアラビヤ半島の南西端にあり、ほぼ今日のイエメンに当ります。サベア人の当時の首都はマリブでした。
ここは婦人も社会的に高い地位を持っていたと言われています。このサベア地方はアラビヤでも最も肥沃な地域の一つに数えられ、古代から灌漑工事が進み、産物が豊かでありました。
しかも砂漠という自然の防壁によって強大国の侵略から守られ、地理的条件から隊商による貿易に有利で、シェバの女王も通商を目的に、ソロモンを訪ねたと考えられます。
彼女は、ソロモンの知恵を聞くためにやって来たと、イエス様は言われていますが、当時、それほどにソロモンの名声が、全世界に轟いていたことは、やはり驚きです。
さて、ソロモンとの問答の後に、シェバの女王が、主なる神様への信仰を持ったことは、間違いないことです。
主イエス様は、彼女だけでなく、「この時代の人々と共に」と言われました。イエス様が言われた真意は、イエス様を信じ受け入れた人々を指し示します。具体的に言えば、十二使徒たちであり、また七十人の弟子たちであり、イエス様に付き従って来た女たちです。
彼らが、終わりの裁きの時に、「彼ら」すなわち、イエス様の教えに聞き従わず、信じようともせず受け入れない「邪悪な人々」を裁くことになると、イエス様は言われるのです。
この時、イエス様の周りには、真にイエス様の教えを求める人々と、サンヘドリンから遣わされて来たパリサイ人や律法学者たちがいました。
パリサイ人や律法学者たちに、言われたのです。
「見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです。」
ここで、イエス様は、はっきりと「自分を見よ」と彼らに言っているのです。人類の歴史上において、最も知恵のあった人物は、ソロモンでした。
そのことについては、パリサイ人や律法学者たちが知る当然のことでした。おそらく現在でも、その事実は変わらないと思います。ソロモン以上の知恵のあった人間は存在しません。
そのソロモンよりも知恵が勝った人物がいるとしたら、もうそれは人間ではありません。神の御子しかおられないのです。
イエス様は、ここでもご自身が何者なのか、はっきりと宣言しておられるのです。》