• 日々のみ言葉 2017年12月29日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2017年12月29日(金)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書16章29節~31節】
    16:29「しかしアブラハムは言った。『彼らには、モーセと預言者があります。その言うことを聞くべきです。』
    16:30 彼は言った。『いいえ、父アブラハム。もし、誰かが死んだ者の中から彼らの所に行ってやったら、彼らは悔い改めるに違いありません。』
    16:31 アブラハムは彼に言った。『もしモーセと預言者との教えに耳を傾けないのなら、たといだれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない。』」

    ◎ショートメッセージ
    《ゲヘナ(地獄)に来てしまった金持ちは、大きな淵を隔てた向う側にいるアブラハムにあらん限りの声で叫びました。
    「父よ。ではお願いです。ラザロを私の父の家に送って下さい。私には兄弟が五人ありますが、彼らまでこんな苦しみの場所に来ることのないように、よく言い聞かせて下さい。」

     これは、ラザロを生き返らせて、自分の兄弟たちの所に送って欲しいと言うことです。これは本心です。彼は兄弟愛に目醒めていて、こんな苦しみを自分の兄弟たちには、味あわせたくないからこそ、アブラハムに願い出ているのです。

     しかしアブラハムは言います。
    「彼らには、モーセと預言者があります。その言うことを聞くべきです。」と。

     ここでイエス様が言われている「モーセと預言者」とは、当時の旧約聖書の正式な呼び名です。つまりアブラハムは、「み言葉」に聞きなさい、と言っているのです。

     すると金持ちは答えます。
    「いいえ、父アブラハム。もし、誰かが死んだ者の中から彼らの所に行ってやったら、彼らは悔い改めるに違いありません。」

     これも本心からの叫びであり彼の願いです。ここで金持ちは、「悔い改める」と言う言葉を用いています。
     この言葉の裏には、
    「自分はなぜ生きている間に悔い改めなかったのか、またなぜ、み言葉(モーセと預言者)に聞き従わなかったのか。」
     と言う強い後悔の念があるからです。しかし時はすでに遅すぎたのです。

     まさにイエス様が言われた通りです。
    『「御使いは、火の燃える炉に投げ込みます。彼らはそこで泣いて歯ぎしりするのです。」(マタイの福音書13:42)』

     アブラハムは答えます。
    「もしモーセと預言者との教えに耳を傾けないのなら、たとい誰かが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない。」

     これも真実です。たとえ貧乏人ラザロが、死んだ時と同じ有様で生き返って、金持ちの五人の兄弟の家に行ったとしても、誰がラザロを家に向かい入れるでしょうか。
     また誰が彼の話に聞く耳を傾け、また信じるでしょうか。
    「汚い物乞いめ。僅かな金をやるから、これを持って出て行け。生き返っただと。兄に会っただと。嘘をつくな。二度と来るな。」と言って追い出すのが、関の山ではないでしょうか。

     イエス様が生きておられた時に、すでに旧約聖書(モーセと預言者)は完成していました。そして旧約聖書は、来るべきメシヤを預言しています。

     この話をイエス様は誰にしましたか。
     パリサイ人や律法学者たち、ユダヤの宗教的指導者たちにです。もし彼らが「モーセと預言者」に聞き従うならば、今自分たちの目の前におられるお方こそが、約束されたメシヤであることが、分かったはずです。

     明日からは、ルカの福音書の17章の学びに入りましょう。》

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