◇◆◇日々のみ言葉
2018年2月16日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書19章1節~2節】
19:1 それからイエスは、エリコにはいって、町をお通りになった。
19:2 ここには、ザアカイという人がいたが、彼は取税人のかしらで、金持ちであった。
◎ショートメッセージ
《今日から19章に入ります。
エリコの城門の前で、物乞いをしていた盲人バルテマイは、主イエス様によっていやされ目が見えるようになりました。
すると彼は、神様をあがめながらイエス様について行きました。
と言うことは、ルカの19章以降は、バルテマイはイエス様と弟子たちと共に行動することを意味しています。
彼には失う者は何もありません。彼は盲人が着ることになる上着を脱ぎ捨て、おそらくそれ以降は、一般のユダヤ人が着るべき上着を身に着けることになったはずです。
イエス様の弟子の中には、裕福な者もいましたし、また行動を共にしていた女性の中にも、全力でイエス様の一行を支える者もいましたので、もしかしたらバルテマイの救いといやしの記念として、誰かが新しい上着をプレゼントしたのかも知れません。
救われる以前の私たちは、「古い皮袋(価値観)」を身につけていましたから、救われた時には、バルテマイのようにそれを脱ぎ捨てて、「新しい皮袋」を身にまとうことになることを、使徒パウロは、「人」に置き換えて教えています。
『互いに偽りを言ってはいけません。あなたがたは、古い人をその行ないと一緒に脱ぎ捨てて、新しい人を着たのです。新しい人は、造り主のかたちに似せられてますます新しくされ、真の知識に至るのです。(コロサイ人への手紙3:9~3:10)』
さて、バルテマイは、肉体の目が開かれと共に、霊的な目も開かれ救われました。彼は、メシヤなるイエス様に出会ったのです。
当時のユダヤでは、盲人は、その者の罪によって、あるいは親や先祖の罪による呪いによって、その裁きを受けた呪われた者として、扱われていたのです。
ここでルカは、もう一人の罪人を登場させます。しかも、この者の回心と救いの出来事は、ルカの福音書にしか書かれていません。
彼の名はザアカイ。
ザアカイとは、「義人」あるいは「聖い」と言う意味の名前です。
ユダヤ社会では、その人につけられた名前は、その人の人生もしくは、その人の人柄を表わすものと思われていました。
しかしザアカイは、その名前とは正反対で、取税人の頭であったのです。しかもエリコの町の。
エリコは、大変に裕福な町でした。その取税人の頭と言うことは、大変な金持ちであることは、もう当然の事実です。
しかし彼の所有する財産は、多くの人々からだまし取ったお金であり、まさに盗人であり泥棒であったわけです。》