◇◆◇日々のみ言葉
2018年5月4日(金)
◎聖書箇所【ルカの福音書22章8節~13節】
22:8 イエスは、こう言ってペテロとヨハネを遣わされた。「私たちの過越の食事ができるように、準備をしに行きなさい。」
22:9 彼らはイエスに言った。「どこに準備しましょうか。」
22:10 イエスは言われた。「町にはいると、水がめを運んでいる男に会うから、その人がはいる家までついて行きなさい。
22:11 そして、その家の主人に、『弟子たちと一緒に過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言っておられる。』と言いなさい。
22:12 すると主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれます。そこで準備をしなさい。」
22:13 彼らが出かけて見ると、イエスの言われたとおりであった。それで、彼らは過越の食事の用意をした。
◎ショートメッセージ
《同じ箇所から、ついに四回目の学びとなります。
イエス様は、ペテロとヨハネに、預言の言葉を与えられました。
「町にはいると、水がめを運んでいる男に会うから、その人がはいる家までついて行きなさい。そして、その家の主人に、『弟子たちと一緒に過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言っておられる。』と言いなさい。すると主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれます。そこで準備をしなさい。」
イエス様の言葉から、四つのしるし(サイン)があることが分かります。
一つ目は、「水がめを運んでいる男に会う」ことです。
当時のユダヤでは、男性は皮袋で水を運びました。頭の上に水がめを乗せて運ぶのは女性でした。よって、頭の上に水がめを乗せて運んでいる男は、滅多にいませんし、良く目立ったに違いありません。その男に、彼らが必ず会うと言うことです。
二つ目は、「その人がはいる家までついて行く」と言うことです。つまりこの男は、ある家に入って行くことになります。神殿やローマ総督の所ではありません。また、この男は僕であり、その家には、彼が仕えている主人が在宅していると言うことです。
三つめは、その家の主人に、
「『弟子たちと一緒に過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言っておられる。』と言いなさい」と言うことです。
この言葉こそが、この家の主人に、すでに御使いによって与えられているしるしとなります。今風で言えば、「パスワード」と言った所です。
そして最後の四つ目が、
「席が整っている二階の大広間を見せてくれる」と言うことです。この家が二階建てであり、大広間があることです。
しかも、その主人が、ペテロとヨハネの二人を案内すると言われているのです。
伝承では、この家はマルコの福音書の著者であるヨハネ・マルコの家だと伝えられています。よってこの家の主人とは、マルコの父親です。
イエス様が、すでに先回りされ、天のお父様と相談したと思われます。そして御使いが、マルコの父親に送られ、食事の準備を整えさせ、カギとなるパスワードを与えられたのです。
さてその結果は、
「彼らが出かけて見ると、イエスの言われたとおりであった。それで、彼らは過越の食事の用意をした。」
と書かれている通りです。
そしていよいよ「最後の晩餐」と言われる「過越の食事」が始まることになります。》