• 日々のみ言葉 2018年5月3日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2018年5月3日(木)

    ◎聖書箇所【ルカの福音書22章8節~13節】
    22:8 イエスは、こう言ってペテロとヨハネを遣わされた。「私たちの過越の食事ができるように、準備をしに行きなさい。」
    22:9 彼らはイエスに言った。「どこに準備しましょうか。」
    22:10 イエスは言われた。「町にはいると、水がめを運んでいる男に会うから、その人がはいる家までついて行きなさい。
    22:11 そして、その家の主人に、『弟子たちと一緒に過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言っておられる。』と言いなさい。
    22:12 すると主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれます。そこで準備をしなさい。」
    22:13 彼らが出かけて見ると、イエスの言われたとおりであった。それで、彼らは過越の食事の用意をした。

    ◎ショートメッセージ
    《同じ箇所から、三回目の学びとなります。

     さて、今回はその内容について考えて見たいと思います。
     ユダヤ最大の祭りは、「過越の祭り」です。この時、この祭りに巡礼する為に、世界中に散らばっていたユダヤ人たちが、エルサレムに集まって来ることになります。
     なぜユダヤ人は、世界中に散らばっていたのでしょうか。
     この時には、無理矢理に世界中に散らばされたのではありません。ローマ帝国の恩恵に預かっていたのです。

     この当時のユダヤは、確かにヘロデ王が治めていましたが、ローマの属国でした。またローマは、自分の植民地を完璧に支配する為に、またローマ軍の速やかな移動の為に、「アッピア街道」を始めとし、様々な国への道路を整備したのです。
     その道路は、現在の舗装技術を遙かにしのぐものであったのです。道路は一度深く掘り下げらて、そして地面の高さにまで、何重にも石が積み重られ、最終仕上げはアスファルトが使用されていたと言うのです。
     ローマ軍の戦車や、騎兵たちが、猛スピードで移動したとしても、ビクともしない道であったのです。まさしく「すべての道はローマに続く」なのです。
     その恩恵にユダヤ人は預かり、多くの国々に進出し、様々な事業を成功させていました。
     その一人として、私たちは、生まれながらのローマ市民であったユダヤ人、サウロ(後のパウロ)の存在を知っています。

     さて、寄り道してしまいましたが、本日の聖書箇所に戻りたいと思います。
     この時のエルサレム市内は、間もなく過越の祭りを迎える多くの人々でごった返していました。
     どの宿も超満員であり、またどの家も親戚や家族が宿泊していたりして、イエス様と弟子たち一行が、落ち着いて食事をする部屋など、簡単には見つからない状況だったのです。

     弟子たちはイエス様に質問します。

    「どこに準備しましょうか。」

     この質問の中には、「先生。今からでは、場所などありません。どこに行けば良いのですか。」と、半分あきらめの意味が含まれていたに違いありません。

     しかしまことの人であると同時に、まことの神様であられるイエス様は、すべてをご存知であられ、すでにその準備を終えておられたのです。

     そのことについては、また明日学ぶことにしましょう。》

Comments are closed.