◇◆◇日々のみ言葉
2018年5月5日(土)
◎聖書箇所【ルカの福音書22章14節~16節】
22:14 さて時間になって、イエスは食卓に着かれ、使徒たちもイエスと一緒に席に着いた。
22:15 イエスは言われた。「私は、苦しみを受ける前に、あなたがたと一緒に、この過越の食事をすることをどんなに望んでいたことか。
22:16 あなたがたに言いますが、過越が神の国において成就するまでは、私はもはや二度と過越の食事をすることはありません。」
◎ショートメッセージ
《今日は、「過越の食事」、いわゆる「最後の晩餐」の場面となります。
私たちは、レオナルド・ダビンチの有名な「最後の晩餐」の絵を知っています。イエス様を中心として、その左右に十二使徒たちがテーブルに着席している絵(壁画)です。
しかし、もう学んで来た皆さんはすでに知っておられるように、当時のユダヤでは、あのように食事をすることはありませんでした。テーブルに座るのではなく、横に寝そべって食べたのです。当然、この時にも、イエス様と十二使徒たちは、寝そべって過越の食事をしたわけです。
ここで、ルカは、「時間になって」と書いています。おそらく「過越の食事」をする時間が定められていたか、もしくは夕食の時間が定められていた可能性もあることがうかがえます。
さて、ルカは、この「最後の晩餐」の場面を短く省略しています。なぜならすぐに聖餐式に入ってしまうからです。実は「過越の食事」には、食べる物と、また食べる順番も定められていたのです。
また、「過越の食事」が終わった後、イエス様は弟子の足を洗われます。それはヨハネだけが書き記しています。
イエス様は言われました。
「私は、苦しみを受ける前に、あなたがたと一緒に、この過越の食事をすることをどんなに望んでいたことか。あなたがたに言いますが、過越が神の国において成就するまでは、私はもはや二度と過越の食事をすることはありません。」
この言葉も預言です。
「苦しみを受ける前に」
イエス様は、弟子たちに何度も受難予告をされました。マルコとルカは、イエス様が三度受難予告をしたことを書き記していますが、マタイはさらに、四度目にあたる予告をも書き記しています。
『「あなたがたの知っているとおり、二日たつと過越の祭りになります。人の子は十字架につけられるために引き渡されます。」(マタイの福音書26:2)』
弟子たちは、このことについてイエス様に尋ねることを恐れていました。彼らはイエス様の言われたことを、十分理解できませんでしたが、今回の過越の祭りにおいて、何かが起きることを、薄々感じてはいたのです。
イエス様は、この「過越の食事」が、弟子たちと食べる最後の食事であると言われました。
しかし、神の国が成就した後には、再び、過越の食事を取ることを預言されたのです。その時、もちろん十二使徒たちと一緒にです。
私のつたない理解では、その時には、すべてのクリスチャンが、十二使徒と共に、主イエス様を中心として、過越の食事を取ることになると信じています。それこそ「小羊の宴会」です。
その栄光ある素晴らしい祝宴の席に、愛する家族、そして友人が、いやそればかりではなく、多くの日本人が招かれることを、本当に望んでいます。
その為にも、私たち、先に救われた者は、前に進もうではありませんか。》