◇◆◇日々のみ言葉
2019年4月4日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き9章32節~35節】
9:32 さて、ペテロはあらゆる所を巡回したが、ルダに住む聖徒たちのところへも下って行った。
9:33 彼はそこで、八年の間も床に着いているアイネヤという人に出会った。彼は中風であった。
9:34 ペテロは彼にこう言った。「アイネヤ。イエス・キリストがあなたをいやしてくださるのです。立ち上がりなさい。そして自分で床を整えなさい。」すると彼はただちに立ち上がった。
9:35 ルダとサロンに住む人々はみな、アイネヤを見て、主に立ち返った。
◎ショートメッセージ
《こうして一時散らされた教会は、ユダヤ、ガリラヤ、サマリヤの全地にわたり築き上げられて行きました。
そして、聖霊に励まされて前進し続けたので、信者の数が益々増えて行ったのです。
しかし依然として、その中心となった人物は、十二使徒でした。教会がスタートしていた頃は、十二使徒たちも二人一組で、巡回していたと思われますが、この頃には、教会の数も急激に増え、一人一人に分かれ、そして他の弟子を連れて各地を回ったのです。
ここでルカは、十二使徒のリーダーであり、まさに教会の中心であったシモン・ペテロを登場させています。
イエス様が公生涯において、メシアとして働かれた時、十二使徒たちはイエス様の身の回りの世話をしました。なぜなら、ミニストリーとみ言葉の教えに集中していただく必要があったからです。
イエス様は、まことの神様であられましたが、と同時にまことの人でもあったのです。
よって食事を取ることも、体を休めることも、もちろん必要であり、そのことについては、私たちと全く同じなのです。
それゆえ、ルカは書き記していませんが、十二使徒が、十二チームに分かれて、各地を巡回する時には、以前の彼らがしたように、身の回りの世話をする数人の弟子たちを連れて行ったことは、疑いのないことです。
そしてその弟子たちは、主イエス様の証しと教えを十二使徒から直伝されたはずです。しかし、やがて年数が経つにつれ、書物として残しておく必要が出て来たのです。
何と、ペテロが連れていた弟子たちの中に、通訳者ヨハネ・マルコがいたのです。まさに主イエス様は、先を見ておられ、またその為に準備を整えておられるのです。
マルコは、ペテロの説教を基にして、最初の福音書であるマルコの福音書を書き上げます。
「使徒の働き」の中に書かれたシモン・ペテロに関する記事は、ヨハネ・マルコが、直に見聞きしてことであり、そのことをパウロやルカに伝えたと考えられます。
よって、今日のみ言葉の聖書箇所は、マルコの目線から書かれたと私は思っています。明日も同じ箇所からです。》