• 日々のみ言葉 2019年7月9日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年7月9日(火)

    ◎聖書箇所【使徒の働き13章15節】
    13:15 律法と預言者の朗読があって後、会堂の管理者たちが、彼らのところに人をやってこう言わせた。「兄弟たち。あなたがたのうちどなたか、この人たちのために奨励の言葉があったら、どうぞお話し下さい。」

    ◎ショートメッセージ
    《パウロとバルナバは、キプロス島を後にし、パンフリヤのペルガに渡りました。そしてペルガから進んでピシデヤのアンテオケにやって来たのです。

     安息日(土曜日)となり、二人は町にありますユダヤ人の会堂(シナゴーク)にはいって席に着きました。もちろん座る席も決まっています。二人は、正統的なラビの格好をしており、パリサイ人や律法学者たちが座る上席に着いたと思われます。

     それだからこそ、彼らの所に会堂管理者から使いが来たのです。会堂管理者たちは、二人の服装と格好を見て、すぐに身分の高いラビであることを悟ったわけです。

    「兄弟たち。あなたがたのうちどなたか、この人たちのために奨励の言葉があったら、どうぞお話し下さい。」

     まず「律法と預言者」とは、旧約聖書のことを指します。当時は、おもにイザヤ書が好んで読まれていたようです。なぜならメシヤに関する預言が最も多いのがイザヤ書であったからです。

     ここでパウロが立ち上がります。今まで、メインに話していたのはバルナバではなかったのではないでしょうか。
     ついに、新約時代における最大の使徒であり、新約聖書の半分の書を執筆したパウロの、今まで学び積み重ねて来た知識や経験が花開く時がやって来たのです。
     この後に続く素晴らしいメッセージは、まさに聖霊に満たされたしるしであり、またシモン・ペテロが聖霊降臨直後に行なった、歴史的メッセージに勝るとも劣らないメッセージが語られることになります。

     もしかしたら、あのステパノが議会で語った迫力に満ちたメッセージからも引用したかも知れません。あの裁判の場に、まさしく青年パウロは同席していたのです。
     そしてステパノがメッセージを終えるやいなや、議員や長老たち、祭司長たちが一斉にステパノに殺到し、石打ちの刑場に引き連れて行ったのです。

     その場に、その刑の証人として、また人々の上着を預かる者として、青年パウロは立ちました。今度は、その議会側ではなく、主イエス様の側に立ち、パウロは口を開こうとしています。

     それゆえ、ユダヤ最高議会は、何としてもパウロを殺害しようと、何度も企てたのです。何とパウロは、同胞のユダヤ人から、生涯にわたって命を狙われることになります。それだからこそ、ユダヤ人ではなく、異邦人の使徒にならざるを得なかったのです。》

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