◇◆◇日々のみ言葉
2019年7月10日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き13章16節~23節】
13:16 そこでパウロが立ち上がり、手を振りながら言った。「イスラエルの人たち、ならびに神を恐れかしこむ方々。よく聞いて下さい。
13:17 この民イスラエルの神は、私たちの先祖たちを選び、民がエジプトの地に滞在していた間にこれを強大にし、御腕を高く上げて、彼らをその地から導き出して下さいました。
13:18 そして約四十年間、荒野で彼らを養われました。
13:19 それからカナンの地で、七つの民を滅ぼし、その地を相続財産として分配されました。これが、約四百五十年間のことです。
13:20 その後、預言者サムエルの時代までは、さばき人たちをお遣わしになりました。
13:21 それから彼らが王をほしがったので、神はベニヤミン族の人、キスの子サウロを四十年間お与えになりました。
13:22 それから、彼を退けて、ダビデを立てて王とされましたが、このダビデについてあかしして、こう言われました。『私はエッサイの子ダビデを見いだした。彼は私の心にかなった者で、私のこころを余すところなく実行する。』
13:23 神は、このダビデの子孫から、約束に従って、イスラエルに救い主イエスをお送りになりました。
◎ショートメッセージ
《後年、使徒パウロは、書簡において、次のように自分の経歴や学歴を述べています。
『ただし、私は、人間的なものにおいても頼むところがあります。もし、他の人が人間的なものに頼むところがあると思うなら、私は、それ以上です。
私は八日目の割礼を受け、イスラエル民族に属し、ベニヤミンの分かれの者です。きっすいのヘブル人で、律法についてはパリサイ人、その熱心は教会を迫害したほどで、律法による義についてならば非難されるところのない者です。(ピリピ人への手紙3:4~3:6)』
そして、裁判においては、このように述べています。
『「私はキリキヤのタルソで生まれたユダヤ人ですが、この町で育てられ、ガマリエルのもとで私たちの先祖の律法について厳格な教育を受け、今日の皆さんと同じように、神に対して熱心な者でした。」(使徒の働き22:3)』と。
ここから分かりますように、聖書のみ言葉の蓄えと理解、そればかりではなくギリシャ哲学におけるまで、あらゆる分野に及ぶ知識と博学さ、そして厳格に律法を守ろうとする真摯さを備えたサウロ(パウロ)に適(かな)う者がいたとしたら、それは最高のラバンと言われた恩師ガマリエルか、主イエス様しかおられないのです。
もちろん、ガマリエルであったとしても、まことの神様であられる主イエス様に適う者は、人間には誰一人おりませんが。
パウロは、ユダヤ人が最も良く知っている事実と民族の歴史を踏まえて、ピシデヤのアンテオケの会堂に集っている兄弟たちに、主イエス様がまことの救い主であられること、そして聖書に預言された「メシヤ」であることに、導こうとしているのです。
律法と預言者の朗読があって後、会堂の管理者たちが、パウロとバルナバのところに使いの者をやって伝えたのです。
「兄弟たち。あなたがたのうちどなたか、この人たちのために奨励の言葉があったら、どうぞお話し下さい。」
その瞬間パウロは、聖霊に満たされ、立ち上がって手を振りました。》