◇◆◇日々のみ言葉
2019年7月11日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き13章24節~29節】
13:24 この方がおいでになる前に、ヨハネがイスラエルのすべての民に、前もって悔い改めのバプテスマを宣べ伝えていました。
13:25 ヨハネは、その一生を終えようとするころ、こう言いました。『あなたがたは、私をだれと思うのですか。私はその方ではありません。ご覧なさい。その方は私のあとからおいでになります。私は、その方のくつのひもを解く値うちもありません。』
13:26 兄弟の方々、アブラハムの子孫の方々、ならびに皆さんの中で神を恐れかしこむ方々。この救いの言葉は、私たちに送られているのです。
13:27 エルサレムに住む人々とその指導者たちは、このイエスを認めず、また安息日ごとに読まれる預言者の言葉を理解せず、イエスを罪に定めて、その預言を成就させてしまいました。
13:28 そして、死罪に当たる何の理由も見いだせなかったのに、イエスを殺すことをピラトに強要したのです。
13:29 こうして、イエスについて書いてあることを全部成し終えて後、イエスを十字架から取り降ろして墓の中に納めました。
◎ショートメッセージ
《パウロとバルナバは、安息日にピシデヤのアンテオケのユダヤ人の会堂にはいって、ラビが座る席に着きました。
『律法と預言者』すなわち巻物の旧約聖書の朗読があって後、会堂の管理者たちが、パウロとバルナバのところに使いを送ります。
「兄弟たち。あなたがたのうちどなたか、この人たちのために奨励の言葉があったら、どうぞお話し下さい。」
そこでパウロが立ち上がり、手を振りながら言い始めたのです。
「イスラエルの人たち、ならびに神を恐れかしこむ方々。よく聞いて下さい。
この民イスラエルの神は、私たちの先祖たちを選び、民がエジプトの地に滞在していた間にこれを強大にし、御腕を高く上げて、彼らをその地から導き出して下さいました。
そして約四十年間、荒野で彼らを養われました。それからカナンの地で、七つの民を滅ぼし、その地を相続財産として分配されました。これが、約四百五十年間のことです。
その後、預言者サムエルの時代までは、さばき人たちをお遣わしになりました。それから彼らが王をほしがったので、神はベニヤミン族の人、キスの子サウロを四十年間お与えになりました。
それから、彼を退けて、ダビデを立てて王とされましたが、このダビデについてあかしして、こう言われました。『私はエッサイの子ダビデを見いだした。彼は私の心にかなった者で、私のこころを余すところなく実行する。』神は、このダビデの子孫から、約束に従って、イスラエルに救い主イエスをお送りになりました。」
ここまでは、パウロが熟知している旧約聖書からの教えとなります。
特に最後の『このダビデの子孫から、約束に従って、イスラエルに救い主イエスをお送りになりました。』とは、イザヤ書に書かれたメシヤ預言が、主イエス様によって成就したことを宣言しています。
そしてその続きが、今日の箇所です。パウロは、バプテスマのヨハネのことについて言及しています。このヨハネこそが、マラキ書に書かれた預言の成就であることをも、明確にしています。
ところでパウロは、ヨハネの言葉をどうして、こうも正確に覚えているのでしょうか
よって、私はバプテスマのヨハネの所に遣わされたパリサイ人の中の一人がパウロではなかったかと考えているのです。
ヨハネの福音書には、
『彼らは、パリサイ人の中から遣わされたのであった。彼らはまた尋ねて言った。
「キリストでもなく、エリヤでもなく、またあの預言者でもないなら、なぜ、あなたはバプテスマを授けているのですか。」
ヨハネは答えて言った。
「私は水でバプテスマを授けているが、あなたがたの中に、あなたがたの知らない方が立っておられます。その方は私のあとから来られる方で、私はその方のくつのひもを解く値うちもありません。」(ヨハネの福音書1:24~1:27)』と書かれているのです。
明日も同じ箇所からとなります。》