◇◆◇日々のみ言葉
2019年7月24日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き13章48節~49節】
13:48 異邦人たちは、それを聞いて喜び、主のみ言葉を賛美した。そして、永遠のいのちに定められていた人たちは、みな、信仰にはいった。
13:49 こうして 、主のみ言葉は、この地方全体に広まった。
◎ショートメッセージ
《場所は、ピシデヤのアンテオケです。しかも二回における安息日にまたがった一週間の出来事でした。
パウロとバルナバの伝道方法は、まず大概(たいがい)どこの町にも建てられているユダヤ人の会堂で、主イエス様について教えたのです。
そこには、ユダヤ人だけではなく「改宗者」と呼ばれる人たちも出席を許されていました。
改宗者とは、異邦人でありながら、ユダヤ教の創造主なる唯一の神様を信じる者たちのことで、エルサレムの神殿において、祭司の許可のもとに、割礼を受けた人々を表わします。
しかし、中には、アンテオケの百人隊長コルネリオのように、唯一の神様を信じながらも、割礼を受けることが出来ない立場の者も多く存在していたことは事実でした。
ルカが、ここで書き記している、『異邦人たちは、それを聞いて喜び、主のみ言葉を賛美した。そして、永遠のいのちに定められていた人たちは、みな、信仰にはいった。』とは、まさしく『主イエス様の御名を信じるだけで救われる』と言うこと、そして『割礼を受ける必要のないこと』を、パウロが教えたからだと考えられます。
よって、改宗者たちの家族や、また友人たちが、すなわちローマ人やギリシャ人たちが救われたことを意味しています。
この頃から、主イエス様の御名を信じる者、「クリスティアノス(クリスチャン)」と、主イエス様を信じ救われた者でありながら、「割礼」を要求するユダヤ教的信者との、見解の相違が現われ始めたと言っても良いかと思われます。
やがてこの問題は、大きな問題として教会全体において取り上げられ、ついには、エルサレムにおける第一回教会会議にまで、発展して行くことになります。
しかし、救いは、信じるだけなのです。まさしく、信仰のみです。
使徒パウロはこう言っています。
『律法によって神の前に義と認められる者が、誰もいないということは明らかです。「義人は信仰によって生きる。」のだからです。(ガラテヤ人への手紙3:11)』と。
こうして、この地方に、つまりアンテオケの町とその郊外に、「主のみ言葉」が広まりました。
すなわち、主イエス様こそ「神の御子」であり、「救い主」であり、旧約聖書に預言された「メシア」であられることが伝えられたのです。ハレルヤ!》