◇◆◇日々のみ言葉
2019年7月26日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き13章50節~52節】
13:50 ところが、ユダヤ人たちは、神を敬う貴婦人たちや町の有力者たちを扇動して、パウロとバルナバを迫害させ、ふたりをその地方から追い出した。
13:51 ふたりは、彼らに対して足のちりを払い落として、イコニオムへ行った。
13:52 弟子たちは喜びと聖霊に満たされていた。
◎ショートメッセージ
《ピシデヤのアンテオケのユダヤ人たちは、ねたみに燃え、「神を敬う貴婦人たち」や「町の有力者たち」を扇動したとあります。
「神を敬う貴婦人たち」とは、別訳では「神を礼拝する貴婦人たち」となっています。ルカがあえてこのような書き方をしていることから、ユダヤ人の妻たちを指すのではなく、改宗者たちの妻を指しているかと思われます。
また「町の有力者たち」とは、もちろんユダヤ人の指導者たちも大勢いたに違いありません。しかし、この町はギリシャ人やローマ人たちの町なのです。そうなると、その「町の有力者たち」とは、彼らの中の身分の高い者たちであるはずです。
ユダヤ人たちは、どのように彼らを扇動したのでしょうか。おそらくイエス様と同じように「律法」の反逆者とし、「神に逆らう者」として、にせの情報を提供し、パウロとバルナバをアンテオケから追い出したのです。
ピシデヤのアンテオケを出て行く時に、二人は「足のちりを払い落とし」ます。これは、どのようなことかと言いますと、イエス様が弟子たちを二人一組にして派遣された時に教えられたことなのです。
マタイの福音書によりますと、
『イエスは、この十二人を遣わし、そのとき彼らにこう命じられた。
「異邦人の道に行ってはいけません。サマリヤ人の町にはいってはいけません。イスラエルの家の滅びた羊のところに行きなさい。行って、『天の御国が近づいた。』と宣べ伝えなさい。
病人を直し、死人を生き返らせ、らい病人をきよめ、悪霊を追い出しなさい。あなたがたは、ただで受けたのだから、ただで与えなさい。
胴巻に金貨や銀貨や銅貨を入れてはいけません。旅行用の袋も、二枚目の下着も、くつも、杖も持たずに行きなさい。働く者が食べ物を与えられるのは当然だからです。
どんな町や村にはいっても、そこでだれが適当な人かを調べて、そこを立ち去るまで、その人のところにとどまりなさい。その家にはいるときには、平安を祈るあいさつをしなさい。
その家がそれにふさわしい家なら、その平安はきっとその家に来るし、もし、ふさわしい家でないなら、その平安はあなたがたのところに返って来ます。
もしだれも、あなたがたを受け入れず、あなたがたの言葉に耳を傾けないなら、その家またはその町を出て行くときに、あなたがたの足のちりを払い落としなさい。
まことに、あなたがたに告げます。さばきの日には、ソドムとゴモラの地でも、その町よりはまだ罰が軽いのです。(マタイの福音書10:5~10:15)』と書かれています。
ところで、なぜパウロとバルナバは、イエス様のこの「教え」を知っているのでしょうか。それは、バルナバがルカの福音書に書き記された、別の七十人の弟子のひとりであったからです。
ルカによれば、
『その後、主は、別に七十人を定め、ご自分が行くつもりのすべての町や村へ、ふたりずつ先にお遣わしになった。
「町にはいっても、人々があなたがたを受け入れないならば、大通りに出て、こう言いなさい。『私たちは足についたこの町のちりも、あなたがたにぬぐい捨てて行きます。しかし、神の国が近づいたことは承知していなさい。』あなたがたに言うが、その日には、その町よりもソドムのほうがまだ罰が軽いのです。」(ルカの福音書10:1・10:10~10:12抜粋)』と書かれています。》