• 日々のみ言葉 2019年12月1日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2019年12月1日(日)

    ◎聖書箇所【使徒の働き18章17節】
    18:17 そこで、みなの者は、会堂管理者ソステネを捕え、法廷の前で打ちたたいた。ガリオは、そのようなことは少しも気にしなかった。

    ◎ショートメッセージ
    《「この人は、律法にそむいて神を拝むことを、人々に説き勧めています。」
    「ユダヤ人の諸君。不正事件や悪質な犯罪のことであれば、私は当然、あなたがたの訴えを取り上げもしようが、あなたがたの、言葉や名称や律法に関する問題であるなら、自分たちで始末をつけるのがよかろう。私はそのようなことの裁判官にはなりたくない。」

     この後、アカヤ州ローマ地方総督ガリオは、こう言ってユダヤ人たちを法廷から追い出しました。この時、パウロもシラスと弟子テモテと共に、そこから走り去ったと思われます。
     なぜならガリオが、「自分たちで始末をつけるのがよかろう」と言ったからです。ところで、主イエス様が幻によってパウロに現われ、約束されたことを覚えていますか。

    「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。私があなたと共にいるのだ。だれもあなたを襲って、危害を加える者はない。この町には、私の民がたくさんいるから。」

     この時、怒りに燃えたコリント在住のユダヤ人たち指導者は、パウロを捕らえて「石打の刑」もしくは「むち打ちの刑」に処しようと、パウロめがけて殺到したのですが、いつの間にやらパウロの姿はどこにも見えなくなってしまったのです。
     もちろん主イエス様が特別な方法で、彼らの姿を見えなくしたことも考えられますが、一般的に言いますと、ユダヤ人たちの目には触れないように、脱出させ、守ったことと思われます。

     パウロを捜しても、どこにも見つからないので、彼らの怒りの矛先は、コリントの会堂管理者ソステネに向けられたのです。

     実は、これには二つの説があります。
     一つは、ユダヤ人たちがパウロを総督ガリオに訴えた時、ソステネもそれに加わっていました。ここまでは、どちらの説も同じです。しかし総督ガリオは取り合いませんでした。
     彼らが法廷から追い出された時、コリントのギリシヤ人たちは日頃の反ユダヤ的感情から、会堂管理者ソステネを捕え、法廷の前で打ちたたいたと言うのです。

     もう一つの説は、法廷を追い出された時、ユダヤ人たちが、生ぬるい自分たちの指導者を打ちたたいたと言う説です。
     私は個人的には後者を支持します。なぜなら、後にコリント教会の初代監督(牧師)となったクリスポの次の後継者になるのが、このソステネなのです。
     おそらく、この事件を切っ掛けに、ソステネはユダヤ人たちに失望し、回心してキリスト者になったことと思われます。

     コリント人への手紙には、
    『神のみ心によってキリスト・イエスの使徒として召されたパウロと、兄弟ソステネから、コリントにある神の教会へ。すなわち、私たちの主イエス・キリストの御名を、至る所で呼び求めているすべての人々と共に、聖徒として召され、キリスト・イエスにあって聖なるものとされた方々へ。主は私たちの主であると共に、そのすべての人々の主です。(第Ⅰコリント1:1~1:2)』と、書かれています。

     ここに出てくる「ソステネ」こそ、同一人物であって、この時にはパウロと共にエペソにいたことになっています。
     コリント教会はクリスポが面倒を見ていたと思われます。》

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