◇◆◇日々のみ言葉
2019年12月9日(月)
◎聖書箇所【使徒の働き18章24節~26節】
18:24 さて、アレキサンドリヤの生まれで、雄弁なアポロというユダヤ人がエペソに来た。彼は聖書に通じていた。
18:25 この人は、主の道の教えを受け、霊に燃えて、イエスのことを正確に語り、また教えていたが、ただヨハネのバプテスマしか知らなかった。
18:26 彼は会堂で大胆に話し始めた。それを聞いていたプリスキラとアクラは、彼を招き入れて、神の道をもっと正確に彼に説明した。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
さて、パウロが不在の時のことです。ギリシャのアテネに次ぐ学問都市アレキサンドリヤの生まれで、雄弁なアポロというユダヤ人がエペソにやって来たのです。
当時の世界では、アテネとアレキサンドリヤ、そしてパウロの故郷キリキヤのタルソを入れまして、世界三大学問都市と言われていました。このことからも、いかにパウロが優秀であったかが分かります。
また「雄弁な」というギリシャ語は、アネール・ロギオイと言い、これは当時の熟語では「学識のある人」と言う意味にもなります。つまりアポロは、雄弁で学識のある人と言われたことになります。
昨日は、一つ目「雄弁」なことと、二つ目「主の道の教えを受け」たことについて考えて見ました。
今日は、三つ目「霊に燃えて」いたことについて、考えたいと思います。
アポロは、主イエス様の語られた教えは知っていましたが、主イエス様の十字架と復活と昇天のことについては、何も知らなかったに違いありません。それゆえペンテコステ、すなわち聖霊が降られたことも、まったく知らなかったのです。
しかし、それにも関わらず「霊に燃えて」いたとは、どのようなことなのでしょうか。
考えられることは二つあります。
一つは、アポロ自身の人格、すなわち持って生まれた熱心さと力強さ、そして何よりも、アレキサンドリヤの大学で学んだ数々の知識と思考力、つまり自分の霊、自分の力に頼っていたと言うことです。
もう一つは、バプテスマのヨハネの様に、生まれた時から実は聖霊に触れられていたと言うことです。そのことは、「彼は会堂で大胆に話し始めた」と言う箇所に見受けることが出来るかと思われます。
しかし、19章において、アポロによって救いに導かれた人々は、「聖霊」を知りませんでした。彼らは、アポロによって「悔い改めのバプテスマ」すなわち「ヨハネのバプテスマ」だけを受けただけであったことが明白となります。
よって結論は、聖霊が降る前の弟子たちのような状況であったと思われるのです。》