◇◆◇日々のみ言葉
2019年12月20日(金)
◎聖書箇所【使徒の働き19章13節~14節】
19:13 ところが、諸国を巡回しているユダヤ人の魔よけ祈祷師の中のある者たちも、ためしに、悪霊につかれている者に向かって主イエスの御名をとなえ、「パウロの宣べ伝えているイエスによって、おまえたちに命じる。」と言ってみた。
19:14 そういうことをしたのは、ユダヤの祭司長スケワという人の七人の息子たちであった。
◎ショートメッセージ
《パウロがエペソに滞在している時のことです。神様はパウロの手によって驚くべき奇蹟を行なわれたのです。この奇跡は、一般には起こらない奇跡のことで、具体的には、パウロの身に着けている手ぬぐいや前掛けをはずして病人に当てると、その病気は去り、悪霊は出て行ったと言うのです。
その有様を見ていた者たちがいたのです。エペソは、ローマ帝国のアジア州の首都でありながら、偶像と迷信の満ち満ちた異教の町でありました。ですから、魔よけ祈祷師なる者がうようよしていました。
ルカは、不思議な表現をしています。それは「ユダヤ人の魔よけ祈祷師」と言うことです。これはどのような意味なのでしょうか。モーゼの律法を信じるユダヤ人が、なぜ「魔よけ祈祷師」なる仕事をしているのでしょうか。
しかもこの者たちは、「ユダヤの祭司長スケワという人の七人の息子たちであった」と言うのです。
この異教の町においては、唯一の神様を信じ、そしてその祭儀を行なうユダヤ人の祭司でさえ、その影響を受けていたと言うことです。
その「七人の息子たち」がパウロの行なっている御わざを見て、真似しようと考えたわけです。それは彼らが、奇跡と悪霊追い出しを行なっているのが、パウロ自身だと思ったからです。それゆえ、自分たちにも出来ると。
しかし、パウロが行なった奇跡は、パウロを通して、主イエス様が、神様が行なっている御わざであって、人間ではないのです。
私たちには、何一つ、奇跡やいやしを行なう力はありません。それは主が成される御わざなのです。
さて、「七人の息子たち」は、パウロの見よう見まねで、悪霊につかれている者に向かって主イエスの御名をとなえ、「パウロの宣べ伝えているイエスによって、おまえたちに命じる。」と言って見ました。
ここでもルカは面白い記事を掲載しています。つまり、彼らは「悪霊につかれている者」が分かったと言うことです。
要するに彼らは、「魔よけ祈祷師」として、成果を上げていたと言うことです。だからこそ、諸国を回ることが出来たのです。さて、その結果は?続きは明日に。》