◇◆◇日々のみ言葉
2019年12月19日(木)
◎聖書箇所【使徒の働き19章11節~12節】
19:11 神はパウロの手によって驚くべき奇蹟を行なわれた。
19:12 パウロの身に着けている手ぬぐいや前掛けをはずして病人に当てると、その病気は去り、悪霊は出て行った。
◎ショートメッセージ
《エペソは、アルテミスの神殿を持つ異教の町でありました。特に銀細工人たちは、アルテミスの神殿や女神像を制作販売して、生計を立てていたのです。
エペソの多くの人々は、アルテミスを信じていました。その町に真の神様、主イエス・キリストから遣わされた使徒パウロがやって来ました。今回は、二度目の来訪です。
最初の時は、第二回伝道旅行の最後に、エルサレムに行く途中に立ち寄っただけでしたが、今回は何と三年も腰を据えて、じっくりと伝道を行なうことになります。
パウロとルカ、そして新たに主の弟子に加えられた兄弟たちは、毎日ツラノの講堂において、午前11時から午後4時まで、集まっては、人々に伝道したのです。
ルカは、『これが二年の間続いたので、ローマ帝国アジヤ州に住む者は皆、ユダヤ人もギリシヤ人も主の言葉を聞いた』と証しています。
それだけではありません。
み言葉に伴うしるしが、奇跡が、パウロを通して、主イエスが行なわれたのです。
ルカは、「驚くべき奇蹟」と書き記していますが、このギリシャ原語は、「デュナメイス・テ・ウー・タス・テュクーサス」と言う言葉で、これを直訳しますと、「普通ではない力あるわざ」となります。つまり、「ふつう一般には起こらない珍しい奇跡」と言う意味なのです。
どのようなことかと言いますと、「パウロの身に着けている手ぬぐいや前掛けをはずして病人に当てると、その病気は去り、悪霊は出て行った」と言うことです。
これは私たちには、理解の範囲を越えている出来事です。
これと同じことが、かつて、ペテロを通してもありました。
『ついに、人々は病人を大通りへ運び出し、寝台や寝床の上に寝かせ、ペテロが通りかかる時には、せめてその影でも、だれかにかかるようにするほどになった。また、エルサレムの付近の町から、大ぜいの人が、病人や、汚れた霊に苦しめられている人などを連れて集まって来たが、その全部がいやされた。(使徒の働き5:15~ 5:16)』と。
とても重要な真理があります。
それは、神様がその奇跡を行なわれと言うことです。すなわちペテロを通して、またパウロを通して、神様ご自身が、その「普通ではない力あるわざ」を行なわれたのです。
私たちは、どうしても「人」に目が行ってしまいがちです。パウロを用いておられ、ペテロを用いられた神様、すなわち主イエスの御名によっていやしを成される神様、聖霊なるお方に目を留めるべきなのです。》