◇◆◇日々のみ言葉
2019年12月18日(水)
◎聖書箇所【使徒の働き19章10節】
19:10 これが二年の間続いたので、アジヤに住む者はみな、ユダヤ人もギリシヤ人も主の言葉を聞いた。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。
パウロは、毎安息日ごとに、ユダヤ人の会堂にはいって、主イエスによる「神の国」について、大胆に語りました。しかもそれを三か月の間、毎週行なったのです。
しかし、一部のユダヤ人たちが心をかたくなにして聞き入れず、会堂に集っていた会衆の前で、主イエス様の救いの道をののしったのです。
この時のパウロにしてみましたら、かなり腹立だしい出来事かと思ったはずです。私たちは、何か予想もしない出来事が起こると、ついつい状況ばかりに目が向いてしまい、神様のみ心を見失いがちになってしまいます。実はこのことさえ、神様の摂理の中に行なわれたことであったのです。
ユダヤの会堂からパウロたちを退かせて、別な場所に移動させたことは、主イエス様のご計画であったのです。
『神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々の為には、神がすべてのことを働かせて益として下さることを、私たちは知っています。(ローマ人への手紙8:28)』
ツラノの講堂が、エペソの町のどこにあったのかは、正確には分かりません。しかし町の中心に、しかも大通りに面した絶好の位置にあったのではないでしょうか。
この講堂を、パウロは毎日使わせてもらうことが出来ました。ところで、この講堂は私物であったわけです。ツラノは、使用料を取らず、二年間以上にわたってパウロに使わさせていたと思いますか。私は、そうは思いません。
ここでも、エペソにおいて「天幕作り」の店を営んでいたアクラとプリスキラ夫婦の存在が大きいと思うのです。
私は、パウロは、二年間にわたって決められていた額をツラノに納めていたのではないかと考えています。それゆえ「天幕作り」の仕事をして働いていたのです。
さてアジア州に住む者は、皆、ユダヤ人もギリシヤ人も、パウロを通して主イエスの言葉を聞いたと言うのです。これは驚異的なことです。
尾山令仁師は、
『おそらくこの間に、リュコス川流域の町々、コロサイやヒエラポリスやラオデキヤに教会が出来ていたのではないでしょうか。また黙示録に出てくるアジアの七つの教会も、エペソをのぞき、この頃に生まれていったのではないでしょうか。その理由は、ツラノの講堂に来て、パウロから福音を聞いて信じた人々が、散って行って、各地で伝道したと言うことです。二年間、ツラノの講堂に来て、パウロから教えられた人々は、パウロから受けた訓練を地方でも生かしたのです。』と、著書「使徒たちの働き下巻」に書いています。》