◇◆◇日々のみ言葉
2019年12月25日(水)
◎聖書箇所【マタイの福音書2章1節~20節】
2:1 イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。
2:2 「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」
2:3 それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った。エルサレム中の人も王と同様であった。
2:4 そこで、王は、民の祭司長たち、学者たちをみな集めて、キリストはどこで生まれるのかと問いただした。
2:5 彼らは王に言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者によってこう書かれているからです。
2:6 『ユダの地、ベツレヘム。あなたはユダを治める者たちの中で、決して一番小さくはない。わたしの民イスラエルを治める支配者が、あなたから出るのだから。』」
2:7 そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、彼らから星の出現の時間を突き止めた。
2:8 そして、こう言って彼らをベツレヘムに送った。「行って幼子のことを詳しく調べ、わかったら知らせてもらいたい。私も行って拝むから。」
2:9 彼らは王の言ったことを聞いて出かけた。すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。
2:10 その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
2:11 そしてその家にはいって、母マリヤと共におられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。
2:12 それから、夢でヘロデのところへ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国へ帰って行った。
◎ショートメッセージ
《メリー・クリスマス!
引き続きクリスマスの聖書箇所からのメッセージとなります。
今日はマタイの福音書に書かれた「東方の博士」たちの訪問から学びたいと思います。
まずこの記事ですが、主イエス様がお生まれになってから一年以上の時が経った頃の出来事であると、考えられます。尾山令仁師も同じ立場を取っています。
キリストを題材とした多くの映画では、イエス様がお生まれになられてすぐ、羊飼いたちとは少し遅れて、東方の三博士が、贈り物を持って礼拝に来ます。
そしてその日の夜の間にヨセフに夢のお告げがあって、エジプトへ逃避行をすると言うわけです。
しかしそれでは、ヘロデ大王による「ベツレヘムの二才以下の男子殺戮」と、つじつまがあわなくなってしまいます。つまり、ヨセフとマリヤと幼子であるイエス様は、一年以上もベツレヘムに留まっていたことになるのです。
その理由は何でしょうか。
当時、ダビデの子孫は、かなりの大人数となっていたようです。よって順番を待つ間に、一年が過ぎてしまったのではないでしょうか。その間にヨセフは家を借り、大工の仕事をベツレヘムで行ないます。
その「家」に、東方の三博士は、やって来たのです。「洞窟の家畜小屋」ではありません。
最後に、ルカは、「それから、夢でヘロデのところへ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国へ帰って行った。」と言うことを書き記しています。この証しを誰から聞いたのでしょうか。
可能性として考えられることは、この三博士が、もう一度ヨセフとマリヤとある程度成長されたイエス様に会いに来たのではないでしょうか。》